Singapore Airlines(SQ)のIFEに引き続き、予期せぬ搭乗でANAのIFEを実践できることになりました。機材がB787-9と最新鋭。ビジネスクラスなのですが、夜のフライトなのでサービスはほどほどでしょう。邪魔は少なくて済むはずと、期待を胸に搭乗。
「スタッガードシート配列」ですから、隔離性が高い点も好印象。18インチの液晶画面までの距離が自由に取れます。シートの特徴は、ANAのサイトから。
このシートの構造は、IFEを楽しむのに優れているようです。画面との距離とか、視聴する空間の雰囲気などが、これまで体験したシートの中で一番自然でした。
IFEのホームはこんな画面。
接触式です。コントローラーの開始ボタンの接触は、微妙に出来ていて、普通に押すと(普通にIFEスクリーンをつけようとすると)日本語を選択して、このホーム画面が表示されるように出来ています。これは面白いと思いました。言語の選択には、一つ遡る必要があります。
多言語対応がどの程度のものかチェックするため、わざと得体のしれない言語を選びます。
(大学で第二外国語にドイツ語を選択した人、ごめんなさい。)スカイチャンネルを選ぶと、映画、ビデオ、ニュース、オーディオなどが収められています。IFEの核となる部分です。
映画を選ぶと、新作、ハリウッドプラス、日本映画、世界の映画、アニメと子供用のカテゴリーの選択になります。
新作を選びます。こうした操作していると、機内アナウンスがありました。
大きく表示されるのでこれは良いと思いました。この他に時々、シートベルトを締めよとか、まもなく機内免税品販売終了などのメッセージも出現します。これらは、選択した言語(ドイツ語)で表示されます。
もちろん機内安全のためのビデオは強制上映されます。
離陸時には、いろいろ必要なことで中断されますが、何はともあれ、新作のトップはこの大作。
画面上、指で選択すると、説明と予告編再生画面です。
説明もドイツ語になっています。SQのIFEより徹底しています。確かに第6作品は1983年ですから、30年経っています。
再生しました。
機内備付けのヘッドホンは、残念ながら普通のタイプ。ノイズキャンセリングヘッドホンをたまたま持ち込んでいたので、それを使いました。B787-9は最新鋭の機材です。たぶん音声は今のレベルで最高なのでしょう。しかし、Bluray discなどと比べると情報量が少ないというか、音質は劣ります。
この映画は先日SQのIFEでも見たのですが、今回比較のため、再度挑戦しました。
上映中、画面に触れると、操作パネルが出現します。右側は音量と光量の調整です。この便の航行に関する情報も表示されます。
リモコンはあまり使いません。
SQでも同じ作品を見たのですが、音自体はこちらの機材が新しい分優れています。十分楽しめるレベルです。
そもそもこのStar Wars 7は、ANAと因縁浅からぬ関係にあります。BB-8塗装の機材もありますし。
リモコン自体は、USBポート、ヘッドホン端子、電源と並んでおり、大変使いやすい設計です。
2つ目は、他にも良い演技をたくさんしているのに、Gordon Gekkoの印象が強すぎる俳優の奥さんが主演。
音質のチェックのために選びました。
今の時期、どの航空会社でも同じ絵になっているIFEの機内誌。
IFEの映画番組を調べてみました。日本映画が11、日中共同制作が1、イタリア映画が2、その他の国の制作は6という構成。ハリウッドと日本映画以外は少々寂しく感じます。
なおこの機材では、SKYLIVE TVと称して、録画ではないTVが見られます。ただしCNN, Sport 24, NHKの3チャンネルしかありません。
他の機能ですが、verbindenは機内チャット?
この便に知り合いがいる自信がなかったので、利用できません。
e-bookで雑誌も閲覧可能です。地図と運航状況の表示は、新式です。
必ずアニメーションで始まるので、すぐにどこにいるか表示されません。人によっては不便に感じるかもしれません。
機内免税品カタログもしっかりしていました。
映画の種類が多くない点を除くと、極めて充実したIFEでした。しかしハリウッド映画と日本映画しか見ない客には問題にならないでしょう。
私が気に入ったのはシートの配置とデザインです。とても自然に画面に没入できます。徹夜をものとしないのなら、ビジネスクラスでもかなりIFEを楽しめます。今回の場合、窓側の8Aだったことも幸運でした。通路とは大きなサイドテーブルで隔絶され、クルーが通路を通っても気が付かないことが多々あったぐらいですから。
またANAの機内サービスの方針として、「客が何を欲しているか常に感じ取り、要求がある前に行動できる」という点が良い方向で作用しています。要は、放っておいてもらえます。