PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

エールフランスの新しい料金体系

欧州路線でのお話です。TourMaGやDéplacementsProsなどの旅行関係ジャーナルに、11月17日付、18日付で報道されていました。

 

料金体系の単純化

11月8日より、Air Franceはエコノミークラスの料金体系を単純化しました。Light、Standard、Flexという三種類のみにしてしまいました。これは欧州、北アフリカイスラエル間の路線に適用されます。

 StandardはLightの50 € 増しで、手荷物の預入、有料による予約の変更が可能となります。FlexはStandardの120 € 増しとなり、欧州内でのSky Priorityの利用、事前座席指定、預入手荷物の増加、無料で航空券の変更及び払い戻しが可能となります。このFlex料金は、以前の相当する航空券より、30から35%安くなっています。

 これは、LCCへ流れるビジネス客を取り戻すために必要なことと、フランス市場の責任者であるZoran Jelkicははっきり述べています。

 

この新しい料金体系は、11月初めに新PDGのJean-Marc Janaillacによって発表されたTrust Togetherの計画の小さな一ブロックになります。この計画では、435機により1億人を運び、およそ280億ユーロの総売上を達成するという、野心的な目標値を上げて説明が行なわれています。「我々は2008年の時点で業界リーダーでしたが、今は挑戦者になっています。この計画は従業員を再び奮い立たせるものです。」

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実際に調べてみると...

12月の中旬のCDG-FCO往復で、調べてみました。Light、Standard、Flexの三種類のサービスの違いをまとめた一覧は、以下の通り。BAやLHなどのライバルたちと同じように単純化されています。

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なお積算マイルはやや複雑で、最低値がLightの場合、150 miles、StandardとFlexの場合、180 milesとなります。これは、Flying Blueの国際線積算マイルの最低値である750 milesの20 %と、25 %に相当します。ここからわかることは、

Light、Standard、Flex全て格安エコノミー扱い

(Q, T, E, N, V, R, X, Gのいずれか、またはT, E, N, R, X, Vのいずれか)ということです。

 

料金自体は確かに単純化されており、以下のように表示されます。往路が

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欧州の動脈なので、複数の便が当然出ていますが、便によって微妙に料金を変えています。当然ながら、こういう所はしっかりしています。

 

帰路は、

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という感じです。記事で書かれていた内容とは異なり、往復での料金の違いは、LightからStandardは40 € 増し、StandardからFlexは120 € 増しです。

 

正確な勘定書きは、このページのすぐ下で確かめられます。相変わらず税金やら諸手数料が高いということは別にして、AFのウェブサイトは、大変分かりやすくできています。応答も早いので、快適に予約ができます。

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高給取り、短時間労働の上、ストばかりやって、AFは総スカン状態に近かったのですが、価格がかなり下がったので、客も戻って来ることと思います。

 

BAやAZなど、他のレガシーキャリアも価格面では頑張っています。AFは、このぐらいでようやく同じ土俵に立てたというところ。今後、どういう改革が続くのか、注目です。