バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

JAL の運航の答え合わせ

フィンエアエアーと JAL のフライト:その後

過去3つの記事は、Pechedenfer の素人予想です。テーマはロシア上空が「ヤバく」なる、あるいは明確に禁止されたことにより、日欧便がどう変わるかでした。声明や実績も出てきました。

 

フィンエアーは、北極経由とアジア経由を風向きで使い分けると発表しました。

フィンエアー、日本路線は風の状況でルート選択 北回りか南回り - TRAICY(トライシー) 

ヘルシンキ―東京間では、どちらのルートも 7,000 マイル前後で違いは 200 ~ 300 マイルなので妥当な判断です。しかし戦時に特有のリスクと ETOPS の制限が北回りの場合果たしてクリアできるのか、よくわかりません。3月9日 (水) にAY73(HEL-NRT)、AY73(NRT-HEL)の運航を再開するそうなので、それを見てみましょう。

 

一方で JAL はプレスリリース通りにロンドンへ飛びました。3月6日(日) の JL41 のフライトです。定刻 2:45(実績 0:56)HND 発で、もうロンドンに到着したはずです。

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一つ前の記事で Pechedenfer が描いた予想経路より、アラスカでやや北側、グリーンランドアイスランドでやや南側を飛んでいるようです。しかし大した差はないので、8,000 マイルのフライトは確実。JAL はこんなに長い距離(時間)無着陸で旅客を運んだ経験はあったのでしょうか。漠然と眺めていても、「お疲れ様」と言いたくなりますね。

 

なお本日 LHR 便は2便あり、定刻11:30(実績 11:48)HND 発の JL43 便も同じ経路で飛行中です。

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初めての経路なので、予約が集中したのでしょうか。

 

なおS7 航空は、3月5日をもって国際線運航を中止すると発表しています。タイへの新路線もあっという間に休航。こちらの予想は外れました。

 

出羽守ネタ

ロシアのウクライナ侵攻から 10日経ちました。日本政府の措置は強力ですが、歯切れの悪さは典型的です。

 

欧州では立場のある人間の発言は非常に激しく、ロシアの侵略を身近な問題に感じていることがよくわかります。

 

ドイツでは外国の一公館ですら、きっぱり立場を表明します。例えばベルリンにある日本大使館

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「日本は断固としてウクライナ側に立つ。」という意味(an der Seite der Ukraine stehen は英語にすると stand with Ukraine となり、オブラートに包まれます。)ですが、戦時中にこれだけをぼそっと述べると、「ロシア(大勢の認識ではむしろプーチン)は敵である」を伝えるのに十分。

 それに対して親分の日本政府は、ロシアの行為を非難するにとどまります。「×××と協調して…」、「×××と連携して…」、「○○を求める。」という主体性の無さ。

 

ドイツ人に対するメッセージを発する必要があり、日本の立場を明確に述べなくてはならない(=腑抜けに見えるのはマイナス)という事情は分かりますが、本丸が臆病で物を言わず、末端が毅然としているのは興味深い現象です。

 

イギリスでは政治家のステートメントは、収束して合言葉のようになります。例えば Liz Truss 外務大臣の発言。

の最後の部分

"...Together we are doing all we can to support the Ukrainian people, isolate Russia on the international stage and ensure Putin fails."

 

このうち together(一緒に、団結して)は様々な事態で使えますが、

 

support the Ukrainian people(ウクライナの民を支援する)

isolate Russia(ロシアを孤立させる)

ensure Putin fails(プーチンが失敗するのを確実にする)

 

などは強いメッセージです。後の二つは明らかに敵に対する宣言で、最初の一つはこれらと対比されるので、敵に対しての味方という宣言。

 英米の政治家は小気味よく立場を表明します。そうでなくては人心をつかめないのでしょう。彼女の別のステートメント

 

Born in Japan の出羽守たちが頓珍漢な主張をしやすい状況ですが、さてそちらの方は如何に。