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マレーシア航空ビジネススイート

始まりはいつもメールから

マレーシア航空が、新しくキャビンクラスを作ったと連絡してきました。写真は紛れもなく最新鋭機 A350 のファーストクラス。

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「ザ・ビジネス・スイートの導入―ファーストクラスの体験に身を任す」と訳の分からないキャッチフレーズ。ビジネスクラスなの?ファーストクラスなの?となりますね。(indulge in ~は、マレーシア航空が好きな表現という気がします。この偏りを感じたことありませんか?)

 

報道によると12月12日から、LHR, NRT, KIX線で常時、SYD, ICN線では冬季に提供するキャビンとのことです。機材はA350-900とA380-800を用います。共に今までのファーストクラスの区画をそのまま転用します。ちなみに保有機数はそれぞれ6機です。

Malaysia Airlines rebrands first class cabins as business – Business Traveller

マレーシア航空の説明が特徴的で、「ビジネス利用する搭乗客には、会社のポリシーでファーストクラスが使えないことが往々にしてある」から、この新クラスを設定したとのことです。

 

マレーシア航空の特設サイトはこちら。

www.malaysiaairlines.com

サービスのハイライトは、

・空港到着時の個別サービス。出迎えとチェックインカウンターへの案内。

・(Priority Boarding Counterという名称ですが、多分)専用 プライオリティチェックイン

・世界中の Golden Lounge で web 接続と、リラックス (Relax and stay connected)

・究極の自由、座してスカイラインを楽しみ、臥して熟睡

・空の上のファインダイニング

・特別にあつらえたアメニティキット

・預入手荷物の許容重量50kg

という具合です。ビジネス客を想定するなら、stay connected は relax と相反するのでは?と感じたのは Pechedenfer だけではないはずです。

 

写真が現場を忠実に表すか微妙ですが、空港ではホテルのポーターが使うようなキャリーで荷物を運ぶように見えます。一味違う対応。

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Golden Loungeは、KLIAサテライトのファーストクラスラウンジの写真が使われています。その場所の利用が印象づけられます。

 機内食の食器は、ビジネスクラスで利用されているものより、ワンランク上のものに見えます。

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報道によれば、シートと機内食はファーストクラスから変更はないとマレーシア航空は説明したとのこと。これだけの情報を元にすると、今までのファーストクラスをそのままに、名前だけを変えたように聞こえます。

 

ファーストクラスは?

レガシーキャリアのファーストクラスは、考えられる限りのサービスを何でもつけて非常に高く売るのが伝統的なやり方でした。航空会社はサービス開発の限界に挑戦したのですが、滅多に使われないサービスオプションを維持するのにもコストがかかっていたはずです。こういう事柄を思い切って廃止、その上で、例えば地域で評価が高いシンガポール航空ビジネスクラス以上のサービスを提供、顧客の満足度を上げるという戦略なのかもしれません。要するに「質の違いが実感できる」一段上のビジネスクラスをマレーシア航空は狙っていると思います。

 この記事を書いている12月15日には、すでにリブランドされています。確かにウェブサイトを見てみると、航空券の販売でファーストクラスはありません。

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さて注目の価格ですが、成田ークアラルンプール往復で36万円ぐらいからあります。これならそんなものという気もしますが、成田ーロンドン往復(クアラルンプール経由)なら42万円です。他社ならビジネスクラスの標準的な料金か少し低い価格。サービスが「ファーストクラス」になることを考えると、格安と言えそうです。意外と面白い所を突いてきたのかもしれません。

 今のところ料金は日によって決まる単一区分しかないようで、ファーストクラスの販売と変わりません。

    また当然ですが、ファーストクラスは廃止ですね。

 

Golden Loungeの変更

報道では、

・Business Suiteは現在のファーストクラスラウンジを利用

・12月12日よりGolden Loungeもリブランド

ということでしたが、12月15日の時点ではラウンジには変更なし。

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見えないところでの業務の遂行はさておき、客に接する従業員たちは大変優れているマレーシア航空。ビジネススイートの利用者は、もれなくこちらに案内されたはずです。