何か忘れていると心に引っかかっていたのですが、これでした。斜陽の映画大国第2弾、フランス。アリタリアの後にすぐ書くはずだったのに、アリタリアのリアルな搭乗が入ってしまい忘れていました。ごめんなさいAF。
斜陽なんて言うと、フランス人が不機嫌になるので、「安定している」と言い換えます。インドやドイツが昇り龍になっているだけです。
フランス映画は、日本ではハリウッド映画のアンチテーゼのような位置づけになるでしょうか。小難しい作品も健在ですが、コメディやドラマが良く配給されるようになっています。もっとも国家としても、社会としても、映画を芸術として考える傾向は健在ですが、Air France(AF)の選択は娯楽重視。これは当然。
AFのB777-200のエコノミーは3-4-3で、JLは3-3-3です。しかし、AFはシートは人間工学的に良くできているのか、疲れにくいと思います。あまり指摘する人がいませんが、意外と重要で微妙な話です。自分が太っておらず身長が180 cm以下で、隣が太った人でなければ、AFのシートでも十分でしょう。新しいキャビンではIFEの出来が良いので、期待できます。
AFのサイトでINFORMATIONS> CLASSES ET SERVICES EN VOL> Divertissements> Divertissements à bord とアクセスすると、その月のIFEの内容を知ることが出来ます。
日本語だと、情報> クラス&機内サービス> エンターテーメントと来て、そこから先が無く、たどり着けませんでした。
何故か分かりませんが、勝手に英語で説明を始めます。映画に限らず、TVも音楽もです。この画面でLe programme du mois en vidéo(ビデオによる今月のプログラム)もしくはそれより下にある月(AVRIL, MAI)をクリックするとビデオによる説明が始まります。小さな窓が開きます。
映画、TV、音楽、ラジオと全てのジャンルについてのハイライトが英語で説明・宣伝されます。全体の言語の選択をドイツ語にしても同じ。
こういうシチュエーションで、フランス語デフォだったのは前世紀の話。ビジネスですからね。いつもdes espèces sonnantes et trébuchantesが頭に浮かぶのは自然なこと。AFも自分が世界にどう映っているか、きちんと意識しています。
ちなみに同じ画面のその下には、今月の映画の新作が紹介されています。
新作が加わると先頭に表示、最後尾の作品が消えるというタイプの紹介パネル。例えばCAROLをクリックすると、
ビデオの再生画面になり、予告編が見られる仕組みになっています。ウェブの構造としては、良くできています。ちなみにフランス映画の場合、英語字幕が出ます。
なかなか英語化が進んでいます。
その下にはAFのお勧めの映画がリストされています。
作品をクリックすると、新作と同様予告編が始まります。
さらに下にリストされているTVシリーズは相当の数です。ここはクリックしても説明が表示されるだけです。
その下には音楽が来ます。
全てアルバム単位で鑑賞できるようになっています。アルバムをクリックすると曲名のリストが出現します。エディット・ピアフがありました。変わらぬ人気。
この人は日本だと美空ひばりに近いでしょうか。とにかく内容は試聴できません。このリストはアーティストとアルバム名が明らかなのにそれをわざわざ表示することから見て、過去のIFEの音楽作品で膨大なデータベースをつくっていることをうかがわせます。誰がやっているのかは良く分かりません。
上のDivertissements à bordの画面で、CINEMAとかTVとかMUSIQUEのタブを選んでも同様の情報が得られます。AFはビデオによる紹介が好きなようです。
AFのIFEの番組リストは、機内誌では網羅されていない(ように見える)ので、ウェブサイトで予習するか、搭乗してから偶然の出会いを楽しみにするかどちらかですね。どちらにしても作品数は、無茶苦茶多いわけではありません。