当初、この搭乗記は書かないつもりでした。東京からハノイに行くのに、シンガポール経由で行くなんて、バカを晒すことになるからです。さすがの優等生SQも接続が悪く、行きは7時間、帰りは5時間半もChangi空港にいる羽目になりました。ネット環境も悪いKrisflyer Gold Lounge。セキュリティのためか、定期的に接続が切断されます。一般エリアと違って、サロンケバヤの姿を見なくて済むことだけが取り得。ラウンジも特筆すべきほどでもないので、人にはお勧めできないルートです。
昼間のNoi Bai空港が思ったより快適だったので、恥を掻き捨て搭乗記を書き始めてしまいましたが、ゲート到着以降は普通のSQ。
優先搭乗が、音も無く始まります。今回はさっさと乗り込みますが、B777-200ERのエコノミーのキャビン。別に新しくもなく、心踊ることもありません。ネタにも困ります。前方。
後方。
搭乗率はそれほど高くなく、空席が目立ちます。私の隣も空き席でゆったりと過ごせました。
出発予定時刻の5分前にはドアクローズ。20分後には離陸。シートベルト着用のサインもすぐ消えて、床が斜めになったままで移動できました。
安全のしおりは、説明がやたら細かいSQ。
こんな文字だらけのしおり、誰が読むのだろうと思いますが、訴訟対策でしょうか。
おしぼりから始まるエコノミークラスのサービス。
このキャビンは、英国版日経を読んでいる人が異常に多いのですね。さすがSingapore Airlinesです。私も負けずにインターナショナルビジネスエリートの真似を。
インターナショナルビジネスエリートであるかどうかにかかわらず、出てくる機内食は一緒です。
メニューは無く、いちいち乗務員が選択肢を告げながら回ります。大変ですね。私が選んだのは"Fish-potates"でした。これはinternational selectionのようです。何か分からない魚に、何か分からないソース、茹でたジャガイモポテトにratatouilleです。サラダはmacédoine。まずまず行けます。SQでは、特定の食文化の料理(Japaneseとか、Indianとか)を選ぶと、かなり外したものが出てくるので、international selectionを選ぶと良いようです。
チョコレートムースの横には、謎の赤い立方体。
framboiseの香りがしますが、食感は羊羹でした。木苺羊羹です。
離陸1時間後には、サービスも一段落。後は何もありません。まだベトナム国内を飛んでいます。Ho Chi Minhにも達していません。
ベトナムはかなり長いことを再認識。しかし何でこんな遠回りするのでしょうか。LaosとCambodiaの上空は飛べないのでしょうか。
その後はもちろん照明が落とされ、窓のシールドを下げるよう乗務員が回ります。せいぜい2時間しか時間は取れないはずです。眠りたい人に配慮するわけではなく、乗客をおとなしくするための手段なのですね。昼間ですし。
SQのエコノミーは、洗面台が非常に使いやすいといつも感じます。他社の機材と比べて、ほんの10 cmぐらい奥行を余分にとっただけでしょうが、大違いです。
その後も何か起こるわけではなく、やがて画面には乗継情報が表示されます。
3つだけと、中途半端な案内です。この便の到着ターミナルとゲートが分かるので、それでも有益な情報でした。
時間調整のための旋回も無く、到着は予定より15分早まりました。
難民船並みの混雑が避けられません。エコノミークラスですから。
ずいぶん外れのゲートでした。
この空港には、ゲートの確認キヨスクが搭乗ゲート一覧の表示の下に設置されています。
搭乗券の二次元コードをスキャンすると、現在位置から搭乗ゲートまでの経路が図示されます。とても分かりやすく、便利です。
Changiは大変評判が良い空港ですが、差がますます広がります。