flightradar24を見ていたら、奇妙なDivertを見つけました。
タイ航空のパリ便は毎日運航、一日一便。Bangkok(BKK)発がTG930で、Paris Charles-de-Gaulle(CDG)発がTG931という便名になっています。最近のことですが、9月13日、BKK発のTG930はCDGに着かず、ダイバートした模様です。HS-TUEという機番のA380-800です。
ダイバート先は、LBG。このIATAコードは、Le-Bourget。パリでもっとも古く、市内にもっとも近い空港です。より大きなOrly、更に巨大なCharles-de-Gaulleが開港した現在、基本的にはビジネスジェット用の空港として運用されています。ただし滑走路は3,000 m, 2,665 m, 1,845 mと3本有しており、大型ジェット機も離着陸ができそうです。ちなみにA380の離陸に必要な距離は2,750 mだそうですから、この空港でも原理的には離着陸できるはずです。(滑走路面の強度が十分あるかどうかは別ですが、1回、2回の着陸では問題にならないでしょう。)
本当に着陸できるかどうかは別にして、このHS-TUE、その日の内にCDGからBKKへ向ってTG931として出発しています。LBGとCDGの距離は10 km程度。何とも不思議なお話でした。本当のところ、何が起きたのでしょう。
ちなみにTG931は、BKKへ翌日到着したことになっています。その後のBKK発CDG行きは、キャンセルされています。
HS-TUE自体は、BKK早朝到着後、成田に元気に向ったことになっています。しかしA380の機材回しがうまくいっていないのでしょうか。13日のTG930のダイバートが関係しているのでしょうか。
ちなみにA380は、BKKからCDGへ行き、CDGからBKKに戻った後、成田に向うTG676になることが多いようです。乗り継ぎが同じA380だからといって、同じ座席を指定すると、2便全く同じシートで移動することになります。タイ航空の場合、滅多にありませんが、故障していたり、調子が悪かったりすると、余計に腹が立つかもしれません。