コロナ禍も欧州や北米ではかなり「過去のこと」になりつつあるようです。ドイツでも各地の行事が「2年の中止を経て」開催されるというニュースが目につきます。例えばエアランゲンのお祭り。感染予防の注意もそれなりに喚起されているようですが、音声を消してビデオを見ている分にはコロナ以前と変わりません。
Nach Corona-Pause : Bilanz bei der Erlanger Bergkirchweih
世界が明るい方向へ向かっていることがはっきり見えてきたのは喜ばしいことです。
一方、移動にブレーキをかけるのが燃料高騰。かなり強烈です。ANA は8-9月発券分についての燃油特別付加運賃、いわゆるサーチャージを発表しました。値上げされます。
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燃油サーチャージ最高更新 8~9月、燃料高騰続く―全日空:時事ドットコム
北米・欧州・中東・オセアニア49,000円(現在37,400円)
ハワイ・インドネシア・インド31,100円(現在23,800円)
タイ・シンガポール・マレーシア・カンボジア・ミャンマー25,800円(現在20,400円)
ベトナム・グアム・フィリピン16,000円(現在12,500円)
韓国を除く東アジア15,100円(現在11,400円)
韓国5,600円(現在4,100円)
など、だいたい30%ぐらいの値上げ。その結果、過去最高の付加運賃となります。
4-5月発券分から6-7月発券分への改定では約2倍になったので、上げ幅は落ち着いています。しかし欧州往復するとサーチャージだけで10万円。シンガポール往復だと 5万円。共に格安エコノミークラスの航空運賃と良い勝負になります。おいそれと発券できる環境ではなくなってきました。
原油取引が落ち着いて、流れが見えやすくなれば、サーチャージは下落すると思いますが、10-11月発券分でいきなりゼロになるとも思えません。年内の旅行はおろか、来年の5月でも影響がある可能性が高いのです。何とも頭の痛いことです。
ANA も JAL も修行僧はアジアにすら出かけることがなくなりますね。国際線はビジネス客を向けた商売がしばらく重要になりそうです。