年の瀬ということで、人並みに一年を振り返ってみました。
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(1)搭乗の総括
2014年1月~12月に搭乗した便を航空会社別にあげると、
oneworld(計37):CX14, JL11, BA4, AA4, QR2, AY2
SkyTeam(計38):AF18, DL6, KL4, CI4, VN4, AZ2
Star Alliance(計8):NH6, TK2
でした。実は今から搭乗する便が含まれていますが、陸に降りてからだと、日本時間の除夜の鐘に間に合うかどうか微妙。ブログで来年の記事になるのは避けたいため入っています。
合計83便は微妙に多いと言う程度。日本、フランス、イタリアの国内線がそれぞれ10、5、2便、計17便含まれます。国際線の方が圧倒的に多いのでした。
FFPとの関係でいうと、BAの搭乗回数が少ないのは明らかです。もっと使わないといけません。この点は反省すべき点の筆頭です。一方、初めてBAのエコノミークラス、Euro Travellerを体験できたのは金星(?)です。BAは、なぜか今まで敷居が高くて、ビジネスとプレエコしか搭乗が無かったもので...。そのうち World Travellerにも搭乗しなくてはいけません。
A3には一度も乗りませんでした。これは問題にすべきか否か微妙な話です。
AFの搭乗回数が一番多く、18回。Flying Blueで見ると、AF-KLMで22搭乗。FFP会員の義理は果たした感じです。ちなみに有償搭乗はすべてエコノミーで、典型的な「回数派」です。
CXは14回で、ビジターにしては乗り過ぎ。しかもビジネス13回(含インボラ1回)というふざけた搭乗パターン。来年は改善の余地ありです。しかし個別挨拶があるのでエコノミ― のキャビンは居づらく、ビジネスは空飛ぶアミューズメント空間。少し無理してでもビジネスですかね。まんまと、はめられた感じがします。
航空連合間の搭乗数の比較では、驚きはありません。長距離の移動はoneworldが便利、欧州内を動くのはSkyTeamが便利という構造が大きいと思います。アジア便はその都度、運賃と時間で選んでいるので、双方に散らばります。
円の下落とサーチャージの低下が相殺して、航空券価格は今年と同じようなレベルになるでしょうか。回数は少しは減らす予定です。
(2)3つのFFP戦略
以下の上級会員資格を更新するためには、(a)は搭乗マイル、(b)は搭乗回数、(c)はtier pointsで条件をクリアすることになります。3つすべて尺度が異なり、搭乗が喰合いにならないため、全て更新しようと思ったらできてしまうのでした。節操の無い話です。さてどうしたものでしょうか。
(a)エーゲ航空:Miles+Bonus
リスクヘッジ用の会員資格、エーゲ航空ゴールド。個人的には、Star Allianceの航空会社に魅力を感じることが少ないのですが、スタアラ以外選択肢がないという状況も生じます。これに対処するための武器という位置付です。
乗りたくないけれど乗らないとなれないゴールド会員というジレンマを解決してくれたのが、このエーゲ航空。救世主のようでしたが、制度の本格化に伴い、十分面倒なFFPになりました。
来年はこのFFPを使い続けることが、どのぐらい困難かを見極めるために、会員資格更新を一応試みます。本来AFやAZあたりで使っていた資源(金+時間)をA3に割き、スタアラのどこかにも長距離搭乗します。
Miles+Bonusは、
・国際チェーンの提携先は、Hertz、booking.com、Regus、City Discoveryのみ
と、かなり貧弱なFFPですが、
・上級キャビンでマイルの還元率がかなり良い
という特長があります。良い所が活かせたら良いのですが、私には難しそうです。
(b)エールフランス:Flying Blue
世界最大級の路線網に対応し、多くの提携パートナーがあります。SkyTeam内で最強のFFPだと思いますが、日本に住んでこのFFPを利用するのは、酔狂以外の何物でもありません。ひょんなことから日本在住のSilver会員とGold会員の数を見積ることができましたが、不利で困難なプログラムの割には異常に多い気がします。この人たちは、いったい何を考えているのでしょう。
フランスに傾倒したぐらいでは、このFFP会員を真面目に続けるのは難しいはずです。想像するに、動機は私と同様、腐れ縁でしょう。
この航空会社、仏語だけで何でも済ませられ、大変便利なのですが、そんな言い訳を理解してくれる相手はごくわずかです。
ファーストクラス、ビジネスクラスにガンガン乗らない限り、マイル積算は期待できないので、マンネリに居心地の良さを求めるしかありません。
私にとっては第一に腐れ縁ですから、会員レベルは二の次。来年もAFの欧州便を使うと思います。
見限ろうにも代替がありません。oneworldで事を済ませると、Air Berlinはニッチなビジネス路線と、バカンス路線に偏り過ぎ、Star Allianceに改宗してGermanwingsに乗換えると、FFPがブーメランクラブ*と名前で拒絶反応が起きます。
*Googleで検索すると、ブーメラン愛好家のためのクラブが引っかかります。世界中に結構あります。
(c)ブリティッシュ・エアウェイズ:Executive Club
oneworldで独特の存在感を示すBA。FFPにも存在感があり、会員は虎の威を借る狐的利益を得ているはずです。私も自分自身にメインのFFPだと言い続け、自己暗示にかけています。マイルが貯めやすく、1マイルの価値も比較的高いので。
ここの上級会員制度は思想がはっきりしており、Bronzeは欧州便の利用頻度が高い旅行者向け、Silverは長距離便を頻繁に使い、時々ビジネスという旅行者向け、GOLDは長距離ビジネスクラスを濫用する旅行者向けです。
2,000 milesでtier pointsが不自然に上昇するのは欧州の発想。人の往来が多い都市間は全部2,000 milesに入り、それを超えると途端に人の往来が減ります。モスクワからアイスランドやイベリア半島西側までが、ようやく2,000 miles超の路線となります。oneworldで2,000 milesを超過する定期旅客路線は、DME-MAD、DME-VLCとHEL-AGPぐらいではないでしょうか。
ところがこんな法則が世界中で成立するわけが無く、アメリカ大陸や極東では、2,000 milesを少し超える航路が数多くあり、この距離の目安は人の移動に特別な意味を持ちません。東京からは、JLのVietnam, Thailand, Malaysia, Indonesia, Singaporeなどが全て2,000 miles以上で、HKG発のCTS, CGK, DPS, SUB便、KUL発のNRT, TPE便は2,000 milesを超えます。
ビジネスクラスでtier pointsは4倍になりますが、CX、MHのビジネスクラスは格安エコノミーの2倍ぐらいです。下手をすると他社格安エコノミーより安かったりします。したがって日本ではtier pointsを貯めるのは容易なのです。
イギリス―欧州便でBAを頻繁に使うのは、格段有利になるわけではありません。回数は少なくても長距離を飛ぶ方が、BAの利用では得だと思います。
欧州の住民には困難なGOLD会員資格。LHRのTerminal 5で、これ見よがしに荷物タグを付けたバックパックを背負っていると、注目を浴びるでしょう。カバンの内側に付けた方が良いパターンですね。
Executive Clubは来年も使ってみます。自己暗示を続けるために。
ところで、日本での名称は英国航空に戻らないものでしょうか。ブリティッシュエアラインなどと間違える地上係員が後を絶ちません。無理がある日本語ではないでしょうか。ターキッシュエアラインズ(Star Alliance日本語ページではトルコ航空で◎)やチャイナエアライン、スイスインターナショナルエアラインズも同じです。