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夏のヨーロッパ:レガシーキャリアの運賃比較

夏季スケジュールと運賃の比較が可能になってきたので、ヨーロッパ往復の航空券料金を調べてみました。実は、下落するルーブルがAeroflotの航空券をお買い得にしているかどうかの見極めです。

 

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東京ー欧州間の移動では、モスクワSVOで乗継になります。遠回りになりません。したがって直行便がある都市(LHR, AMS, CDG, FCO, MXP, FRA, MUC, DUS, VIE, ZUR, CPH, HEL)以外なら、完全に西欧の航空会社と競合するか、むしろ早く到着します。またFinnairのHEL経由と同様、長時間の連続移動が避けられるという特長があります。

 

昔から安いとされています。最近のルーブル暴落で、航空券がさらに安くならないかという浅ましい消費者根性で調べてみます。

 

・ウェブサイトで調べられるマイル積算最安値

・日本便の自社運行

・東京-ブダペスト往復

・旅行期間は、A: 6月17-24日付近、B: 8月10-18日付近、C: 9月15-23日付近

・航空券が売切れているとか、例外的に高値になっている場合、前後の日付

という共通条件で比較してみました。

 

Budapestを選んだ理由は、中欧である程度の規模をもつ首都であることと、国際的なレガシーキャリアを持たないからです。旅行時期はAが夏至の頃、Bがお盆の頃、Cがシルバーウィークの頃です。

 

以下に税込、燃料費込の円価格を示します。まずは注目のAeroflot。

SU  A: 84,340、B: 117,840、C: 99,340

やはり安いことには間違いありません。10万円に達しません。お盆の時期で12万円にもならないとは、史上最安レベルではないでしょうか。

 

さらにSkyTeam仲間を比べてみます。Air France、Alitalia、KLMを調べてみました。

AF  A: 112,140、B: 202,180、C: 202,120

AZ  A: 149,080、B: 166,266、C: 197,511

KL  A: 118,200、B: 135,420、C: 139,200

です。お盆休みに欧州旅行する人たちがなんとなくお金持ちに見えるのは、パリなどの人気都市に行き先が集中し、しかもフランス→エールフランスと発想するからでしょう。9月でもその価格は下がりません。KLMは価格の変動幅が小さい会社のようです。ただし特異的に高い日も存在します。KLとAZで、お盆より9月の方が高いのですが、どうしてでしょう。

 

続いてoneworld各社を見てみます。British AirwaysJAL、Finnairですが、この3社は料金の共通化を行い、Web siteでも3社とも3社の便が並べて紹介されます。そこで運行会社を自社に限って価格を示します。

BA  A: 121,800、B: 157,240、C: 111,740

JL   A: 125,020、B: 185,020、C: 165,020

AY  A: 114,420、B: 184,920、C: 114,420

となりました。BAの安さが際立っています。

 ただしサイトでの提示価格を比較すると、一番低いのはAYのサイトで、片道がBAとの組合せになります。なんだか変な話ですが、安い会社、高い会社というほど簡単ではありません。JALの8月、9月の運賃が高いのは、エールフランスと同じ理由でしょうか。夏ぐらいしか海外旅行できない→やっぱりJALという発想ですね。またエコノミーのシートは、SkyWider。他社とは比較になりません。それを考えると、6月のJALの運賃はなかなか魅力的です。

 

なおサーチャージや税金が高いと悪評高いBAですが、航空券は必ずしも高くありません。(London滞在が無ければ税金は高くありません。)oneworldで欧州というなら、BA+AYの組合せ航空券は供給席数も多く、値も安くなるようです。私も、年末年始に使いました。なおAFとKLも同様に共通化されています。この共通化、利用者には安いチケットが見つかりやすく、会社側には売れ残りチケットがさばけるというメリットがあります。

 

さて日本ー欧州間の直行便の数が最大のStar Alliance。Lufthansa、Austrian、Swiss、Scandinavian、ANAを調べてみました。

LH  A: 146,890、B: 170,790、C: 169,890

OS  A: 161,180、B: 178,180、C: 178,180

LX  A: 145,340、B: 276,340、C: 162,340

SK  A: 140,720、B: ?           、C: 199,160

NH  A: 137,610、B: 154,610、C: 154,610

SKが少し高いのですが、これは時刻の都合で接続しにくいことも関係しているようです。他の都市だとこれより安くなります。なお8月に関しては、Webでは売り出されていないようでした。

 SK以外の欧州系(FFPはMiles and Moreですし、Lufthansaの配下のようなものです。)は少し高めで、この中では、なんとANAがもっとも安い航空券を供給しています。他の航空連合と比較しても価格競争力があります。

 OSやLXは、高価格体質から脱皮できないように感じられます。上級キャビンは評判が良く、価格も許容されますが、エコノミーの価格はかなり苦しいのではないでしょうか。LHは体力もあるので、コストカットも着々と行っています。一覧ではあまりはっきり表れませんが、時期によっては悪くない価格を提示してきます。

 

いろいろ調べても、評判どおりAeroflotは安いのでした、RUBの下落に連動するほどではありませんが、どの時期も最高値の半分ぐらいの価格です。抜群です。

 なんとなく敬遠している旅行客は、利用しない手は無いというレベルですが、客観的に見て問題が2つあります。

 

・遅延のため、乗継ぎができない場合、清潔ではない宿泊施設で、監視下に置かれるという話を良く聞きます。ビザなしでは入国できないので当然ですが、本来旅客に責任はありません。

・ロシアは戦争をしているかもしれません。

 

21世紀に入り、戦争はややこしくなっていて、国家、国民を標的に武力行使が行われ、正規の軍隊が反撃を行っていても、戦争とはみなされません。このことについては、他の多くの国も同様なので、旅行者がAeroflotを避ける理由にはならないでしょう。となると、一つ目のリスクだけですね。これは会社の方で努力の必要があるかもしれません。