眨眼するが如し
今日はサービスの進行がとても速く、置いていかれていました。ワインのテースティングなどをやっているのがいけないのですが、メインを手をつける頃に、隣ではメインの片付けが始まっていました。
チーズとフルーツ。
青りんごが前菜と同じもの、同じカットです。指摘したら確実に嫌われるので、こっそりここで暴露。
チーズの熟成具合は、いろいろ。笑顔でサービスがあったので、減点取消しといったところ。
最後はもちろんこれ。お茶です。
フランス製Häagen-Dazsは、マンゴー味でした。France(métropolitaine)には、マンゴーは自生しませんが、それが気になる人はHäagen-Dazsの顧客に向いていません。ところで、いつもは食べ頃になるまで放置するのですが、すでに程よく融解していました。やっていることが首尾一貫しています、このチーム。
全てが終わって、まだこんなところを飛んでいます。
まだ12:40と、50分で給食サービスはすべて終了。前便の2時間の夕食ですから、倍以上の速度。昼寝時間を多く取るというISMの方針でしょう。客の数は多いので、おとなしくしてもらうことは労働を軽減する上で非常に大切。
働く者に気遣いを。キャセイパシフィック航空でした。
機内エンターテイメントシステム不要のキャセイ
ビジネスクラスのキャビンには、前方に1箇所、後方に2箇所のトイレがあります。後方1箇所は一応ビジネスクラス専用となっており、カーテンの仕切りもそれに応じています。扉にも注意書きが。
この程度の張り紙では効果は無く、エコノミー客も使っていました。中では今やキャセイ標準となったか、前の便でも見た造花が。
別のトイレのもの。
どこでも同じ形の花というのは、冴えません。まあ何と言うのか、nulです。
12:59にキャビン照明は減光されます。到着まで、たっぷり2時間以上あります。途中、アンケートを依頼されました。満足しているように見えたのでしょうか?
巧妙に食事を急かすオペレーションは、それ自体を褒めるわけにはいきませんが、細部まで徹底していて、見事だったので不問にします。
キャセイはInsightsを立ち上げましたが、この紙媒体のアンケートも止める気は無いようです。アンケート内容も進化しています。
ウェブ手配した個人客を対象に、搭乗後、アンケートをメール配信するという方法が標準になりつつあります。しかし、現場での客の様子を見てアンケートを依頼するアナログ方式もそれなりに効果がありそうです。客としてはボールペンが貰えます。高頻度利用客だと、使い切る前に次のボールペンを貰うので貯まる一方。
機体塗装、ラウンジ、機内誌等、あちこちでデザインに手を入れたキャセイ。ボールペンはそのままです。
Business TravellerのAsia-Pacific英語版があったので、情報収集。
フルフラット・スタッガードタイプの新ビジネスクラス導入したというTAPのニュースで、眠りに落ちていました。 スタアラへの関心の低さが実証された形です。目覚めたら残り1時間となっており、カリマンタンを過ぎる頃でした。
こうしてフライトごとにいろいろ発見があり、退屈させないキャセイパシフィック。原因はサービス側にもあり、客側にもあります。ビジネスクラスではIFEが必要ないぐらい楽しめます。客を退屈させないことは重要ですが、こういうのはサービスが優れていると言うのでしょうか?少なくとも、他社は同じ土俵に上がることはないでしょう。真似とか、競争とかとは異なる次元にこの会社の魅力がある気がします。
着陸前周回
14:37に機長の「10分で降下」アナウンスが入ります。目的地は摂氏28度。「乗務員、着陸35分。準備。」というお決まりの命令で締めくくられます。
もう機内は明るくなっています。2時間の昼寝タイムでしたが、長距離国際便の着陸時のような気だるさは漂っていません。
しばらくして、「着陸まで22分」と再び機長。シートベルト着用警告灯点灯。14:48です。
しかし着陸したのは、15:23で35分後のことでした。原因はこれ。
回転半径が小さいのが目を惹きます。着陸自体は稀に見るぐらいスムーズでした。
Denpasar空港は小さいのでゲートが近く、接地4分後には到着。遅れは結局15分です。
その後、入国審査で1時間並び、タクシーで目的地に向かう時に空港付近の渋滞に巻き込まれ、合計90分から120分ぐらいロスがあるでしょう。この程度の航空機の遅延、無いに等しいのでした。