南ラウンジです。ここは広々しており、網羅的に紹介しても何が何だか分からなくなりそうなので、点描です。
カウンターでチェックを受け入室すると、すぐに有名な馬がいます。
他に腰かけが並んでいます。ある程度以上のホテルになると、各階のエレベーターホール、そしてレセプション前に椅子やソファーがありますが、あれと同じ発想。グループの出発ではわずかな時間差ができる場合が多いのですが、そのための配慮です。(日本の夜、居酒屋の店外でよく見られる光景を避けるためとも言えます。居酒屋は安いのですから、客が醜態を晒さないための配慮ができないのは仕方ありません。)
ただし花は造花のようでした。
ラウンジ内には、ガラスでできたワインラックで空間を仕切ってある場所があります。調べてみましたが、結局それほど大したワインが「飾ってある」わけではありませんでした。
Georges Lignier & FilsのClos des Ormes 2008ぐらいですね。無料で供されているワインと格の違いがあったのは...。
「これを出してくれたら、Golden Ticketをやるのに...」というのは、このチケットの使い方を間違っています。
なおMeursaultはテーブルとラックの双方にありましたが、少し差がありました。
セルフサービス、無料で供される食物。適当に集めてみるとこんな皿が出来上がりました。
典型的な英国風朝食の外見をしていますが、どこかで見たことあります。そういえば前回、この空港で食べた朝食と瓜二つ。
あれから4か月しかたっていません。覚えていて当然です。
皿を構成する料理が、ほとんど同じです。盛り付けと運搬を自分で行うか、給仕が行うかだけの差なのでした。考えてみれば、The Concorde Roomはこのラウンジの真下にあります。厨房は共通でしょう。
食物の豊富さがラウンジの印象をほとんど決める人には、The Concorde Roomより、このラウンジの方が良いはずです。金がかかるとか、aviosが多量にいるとか敷居が高いのに、実が少ないのでは意味がありません。自分に合ったサービスを求めるのが理に適っているのは当たり前で、それを越えて入室困難な「クラブ」に憧れるのは俗物根性以外の何物でもありません。と、しっかり英国流の階級社会を味あわせてくれるというか、そういうフォーマットを教えてくれる英国航空でした。
トイレはGentsも個室ですが、一応絵画が飾られています。
天井が額のガラスに反射してわかりにくくなっていますが、写真をデジタル加工したものです。
日本人だったら、文字からそうだとわかりますが、日本語を知らない人たちには、街の風景だとはすぐにはわからないかもしれません。新宿でしょう。場所も特定できそうですが、現在は不可能な風景かもしれません。
新聞ラック。
その路線網の大きさを誇るように、様々な国の新聞が置いてあります。種類は世界最大級。ただし当然のことながら、フランスの新聞はありません。フランス語の新聞は1誌。スイスのローザンヌで発刊されるLe Tempsのみ。マイナー。
嫌仏ぶり(適切な英語でantagonism)に、笑ってしまいます。
自然と皮肉も出てきますが、リラックスできて、いつしか時間が過ぎていきます。ここは、入国しなくても、たっぷりとイギリスが味わえる場所です。BA利用の楽しみの一つになります。