PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

KL1795:AMS-MUC ビジネスクラス

 

予約便は運航取りやめ

予約したのは KL1793 AMS 9:35 発 MUC 11:00 着です。KL862 の AMS 到着は定刻 7:45 だったので、効率的な乗継ぎが予想されました。さすが KLMと、底堅い人気も納得していましたが、出発2週間前になって KL1793 は運休のお知らせ。12:05 発 KL1975 という次便に振り替えられてしまいました。おかげでアムステルダムでの接続時間は 4時間20分。

発着便の数、就航都市の多さの割に、Schipol のターミナルはコンパクト。建築のグランドデザインへの思想など全く感じられませんが、乗継は非常にシンプル。欧州一機能的な空港だと思います。

 平時は全くその通りなのですが、現在 COVID 後遺症に苦しむのはこの空港も同じ。人員不足です。後先構わず従業員を解雇したためで、どうしようもありません。

 本日は、降機後10分弱で乗継ゲートに到着。その後に保安検査の長大な列。保安検査を抜けるのに50分かかりました。全体で 15 はあるレーンはたった2つしか操業できていません。

 

ほどほどのラウンジ

その後の入国審査はガラガラで、すぐに煌びやかな場所に出られます。商業施設は通常通り営業しています。COVID 以前の世界に戻っており、成田とは全く違います。

 

しかしオランダならではの買い物は予定しておらず、ラウンジで時間をつぶすことにしました。

 

この空港はスカイチームの盟主 KLM の本拠地なので、利用できるのは KLM の Crown Lounge。総ガラス壁の巨大なラウンジでしたが、シンプルな内容です。Schengen エリア内のフライトが発着する C ターミナルなので、こんなものでしょう。

内部は広いのですが、混んでいます。朝の出発ラッシュといった感じ。

 

朝の泡は Cava。

 

ゲルマン風朝食をとります。これが最&高なのでした。日本で真似しても、パンやチーズの香りが微妙に異なり思ったようにはいきません。

普通これに薄切りにしたバターが加わります。昔からそこまで脂はとらないので、バターを大胆に省略します。

 

普通に朝食が取れるとはいえ、しょせん Schengen 域内のフライト用。2時間も時間をつぶすのはつらいものがあります。喰ってばかりでは飽きますし。1時間強で退散。ゲートへ向かいます。

 

際限のない遅延

保管検査前に確認した通りのゲートへ向かいます。すると遅延を知らせる表示。

 

15分なら大したことありません。そしてこの新しい時刻に従って、搭乗が開始されました。

 

搭乗自体はだらだら続きますが、出発時間前には完了。前便運休の影響を受けたためか、本便満席とのアナウンスがありました。全員着席し、静かに待っています。しかし機体は全く動き出そうとはしません。問題は旅客の預入手荷物の積込みでした。これが全く進んでいません。

 

これも人員削減の影響です。大規模な荷物の紛失がニュースになっているので、それよりはましと納得するしかありません。

 

スケジュールから合計55分間の遅れになると機長のアナウンスが入ります。出発は結局60分遅れの13:05。KL1793 を予約していた客は、合計で 3時間30分の遅れになります。AMS-MUC 間の 1時間25分のフライトだけを予約していた客も多いはずで、かなり重大な遅延です。Post-COVID の空の移動は我慢を強いられます。

 

欧州内ビジネスクラスとしては機内サービスは充実。まずはウエルカムドリンク。水かオレンジジュースの選択です。

 

今日はこんなのもあるよと、配っていたのはきゅうりのジュース。

 

雨も止んで、いよいよ離陸。

 

機内食は弁当スタイル。

 

量はしっかりあり、食わせるタイプです。パスタの上に小トマト、スモークサーモン、ゴーダチーズのスライスが乗っていました。適当に好きなものを混ぜて食べろということでしょうか。これ以外に小さなパンが配られます。

 

パンは輪切りにして、ドライトマトとオリーブ、スモークサーモンを挟んでサンドイッチにしました。白ワインは「ドライなイタリア」か「フルーティなフランス」か選択でした。この内容なら、ややこしそうなフランスワインでしょう。

 

Costières de Nîmes でした。最後にコーヒーが出てきます。ここだけ切り取ると、BA の長距離便のようなサービスです。

 

片づける間もなく、機体はぐんぐん降下し、あっという間にドイツの田舎が見えてきます。

 

成田空港建設のヘマを他山の石に、土地買収に時間をかけ、トータルの時間は短かくなったと日本人の間で称賛される München の (新) 空港。旧空港は見本市が開催可能な大型コンプレックスに変わってしまいました。

成田よりましとはいえ、都心から遠すぎる (40 km) のが難点です。ベルリンの新空港は遠くなったとはいえ 27 km です。ミュンヘン以上に遠い欧州の大空港は、ミラノのマルペンサぐらい。

 

この空港、Startrax では大人気で、ランキングはパリ CDG に次ぐ世界 7位。タダ飯、タダ酒が多いわけでもないし、その理由ははっきりしません。

 

さて AMS とは異なり、到着後は何も管理ゲートがないので、シートベルト着用サインが消灯して10分程度で荷物のターンテーブルに到着しました。その時点で荷物引渡中の表示はさすがにありえません。

こういう情報管理も含め、ドイツの空港は荷物の取り回しがいい加減に感じられます。

 

15分ほどたつと荷が到着します。スカイプライオリティは有効で、最初に出てきた荷物は黄色いタグ付きのものばかりでした。おかげで空港自体は早く出ることができました。

 

といっても当初予定していたことに大きな修正が必要となりました。KLM の欧州便ビジネスクラスの機内サービスは、COVID 前から他社より丁寧ですが、この遅れは大きな減点です。