成田発仁川経由アムステルダム行の KL862 便搭乗記の続きです。
経由地である仁川空港では保安検査を受ける必要があり、降機が必要です。
このような経由地があるフライトは昔は多かったものの、最近はめっきり減りましたね。Pechedenfer の経験でも、成田発バンコク行のタイ航空(TG641?)が香港経由だったことがあります。香港では降機の必要がありませんでした。ただほとんどの客は一度降機して、ターミナル内で待つことを選びました。当たり前ですが、エアコンを切って清掃と準備作業のスタッフが入ってきます。のんびりした時代です。
なかなかシャープなデザインのターミナル。
ラウンジ疲れといっては変ですが、代わり映えしない場所に行くのもつまらないので、直接ゲートに行きます。駐機している時間はせいぜい2時間。ラウンジがどこにあるのかも調べませんでした。
暇だから Twitter をチェックしていると、同じ便に搭乗して AMS までご一緒している方がいる模様でした。ほぼリアルタイムで自分が搭乗しているフライトがツイートされるのは変な感じです。
搭乗は予定通り始まります。仁川も空いていて、空港の従業員は足りているようです。
優先搭乗はビジネスクラスが zone 1、エリートプラスなどの上級会員は zone 2。その後にエコノミークラスのzone 3、zone 4 が続きます。
簡単な清掃、アメニティの配置が済んでいます。スリッパは新しいものが補充。機内誌は補充なしでした。
長距離便ビジネスクラスといえばアメニティキット。無駄に持ち帰り、意味なく貯め込んで、部屋に置き場がなくなって大量放棄というパターンを繰り返す例のあれです。
再度ウエルカムドリンク。クルーは総入替えされています。担当は機嫌が悪そうな中年女性でした。
深夜便ですが、機内食はあります。便名と日付が書いてあるメニューは初めてです。
ワインリストはあまり役に立ちません。搭載されているワインとはほとんど関係のないリストだったのです。
Burgenland の赤ワインに ”Kus van Thérèse 💋"とありますが、これはワインリストを作成した Sommelière の Thérèse Boer が特にお薦めするという意味でしょう。オランダ語もこの程度なら分かるだろうということか、別記説明なし。
残念ながらこのワインは搭載なし。乗務員は生産国でワインを紹介するので、「フランス」ワインを選んだら、NRT-ICN 便にあった Pinot Noir でした。KLM はワインの理解がマレーシア航空並みです。
機内食は、ドンと御膳で配給。
デザートはチーズか、スイートかの選択。深夜便だからそれで結構ですが、なんとなく労使協議の結果が感じられてしまうあたりがお国柄。
ちなみの Taylor の Vintage Port。ポートもワインも一杯ずつで、追加はありません。ケーキを配る時のオランダの習慣を思い出しました。
素直に食べて、トイレもチェック。造花はがっかり。
その後は映画観賞。アメリカ映画ばかりでした。3本見たら日本時間では午前 6:00 を過ぎています。
目覚めたらフライトは 2時間強しか残っていません。朝食がすぐ始まるはずです。なかなか良いタイミングでした。朝食もメニューの記載とは全く関係のないチョイスが提案されました。
貪欲に最後の映画(Intolerable Cruelty)を見始めますが、時間が足らず途中までしか見られません。
仁川からの13時間のフライトもそろそろ終わり。
8分遅れの出発でしたが、14分の早着となりました。
仁川からのルートを調べてみたら、中央アジア経由。
さてお楽しみのお土産は、デルフト焼きの建築物ミニチュア。今でも健在でした。KLMの長距離ビジネスクラス搭乗記念、30年前にはあったと思います。息が長い引出物。
これでオランダの街を作ってしまった元フライングダッチマンの会員もいらっしゃることでしょう。個人的には KLM 長距離ビジネスクラスは初めて。コレクションの最初の一つとなりました。2つ目の予定はありません。
総じて言えばハードはまずまず、ソフトはそっけなさを感じました。13 時間のノンストップは確かに長く感じられます。どのステージでもアルコールは一杯しか出さないので、酒量はセーブできます。これは大変良いと思いました。