PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

日本から東南アジアへの航空路線の回復

 

COVID対応の入国手続きで評判が悪い My SOS は11月14日に廃止されます。11月1日に Visit Japan Web に機能が統合されるとのことですが、どの程度の煩雑さが残るのか未知です。帰国72時間前の PCR テスト陰性を(無意味に)義務づけていた頃のことを思うと、著しく簡単になりましたが、他国は入国者全員に関わる検疫を原則廃止しています。日本だけ特に慎重な対応が必要なはずもないので、国内の利害調整に手間取っているのでしょう。

さてCOVID前後で様々な意識が変化してしまい、疫学的には2022年2月以前の状態に戻っても異なる生活になりそうな方が多いようです。以前は頻繁に海外に出ていた旅行マニアも二つに分かれました。「おあずけ」を喰らっていた期間が長く、規制の廃止とともに堰を切ったように飛び出した方もいる一方、今でも出国せず、海外旅行する気も起きないという方もいるようです。

 歴史的な燃料サーチャージ高、強烈な円安、航空運航の回復の遅れから、航空券が非常に高く、便も少ないという逆風が吹いていることは事実です。今のところ海外に出ないのは状況観察の結果として「自然」ですが、3年にわたるブランクをきっかけに、海外旅行を止める人も大勢出ることでしょう。煙草を止めるとか、車を手放すとか、信仰を始めるとかと同様、これは人生の転機です。

 

かく言う Pechedenfer も、COVID 以前ほどには出国しないと思います。

 

キャセイパシフィックはロシア領空を通過することに

香港は中華人民共和国であり、中華人民共和国は西側諸国ほどにはロシアと対立していないので、こういう措置に驚きはありません。

Cathay Pacific to resume some flights in Russian airspace | Reuters

幾つかの路線が対象になるとのことですが、HKG-JFKは含まれるようです。これは以前からキャセイの最長路線であり、元の経路に戻して様子見でしょうか。

 アメリカ当局が不公正な競争であると言い出さないか、見ものです。

 

一旅客としては、一日も早く香港のラウンジを元に戻すこと、日本便を回復することを望みます。

 

そのキャセイの航空券セールは以下の通り。11月以降はバンコクホーチミン、マニラは毎日運航され、ジャカルタも最低週 6便飛ぶようです。値段はだいぶ下がってきています。露ウ戦争による物価高を考えると、こんなものではないでしょうか。

 

マレーシア航空日本路線の増便

マレーシア航空は、10、11、12月と段階的に増便します。COVID前の安売りで鳴らしていた頃は、成田が毎日昼便と夜便の2便体制、確か関西は毎日運航でした。

COVID 以前と大きな違いは、羽田就航を実現したことです。2022年の8月14日以来、東京は二空港体制です。

 なお日本―マレーシア間でジョイントベンチャーを行っている JAL は、マレーシア航空の増便を援護射撃したいのか、羽田就航記念のボーナスマイルキャンペーンを年末まで延長することになりました。

JAL、マレーシア航空の羽田~クアラルンプール線就航記念ボーナスマイルキャンペーン延長 - TRAICY(トライシー)

マイル積算対象運賃で HND-KUL 間の MH 運航便 (JALコードシェア便も可) に搭乗した JMB 会員が通常のマイルに加え、50%のボーナスを受け取れるという内容です。

 

一つ残念なことは、以前とは異なり週末のみの東南アジア往復には格安航空券が今後出ないと予想されることです。成田の夜便(21:30頃発)が羽田に移管し、0:30発になっています。すると金曜夜日本発-日曜夕方現地発が、土曜日本発-日曜現地発にせざる得ません。これでは割引の慣習である最低日数が満たされません。普通の週末では弾丸旅行は難しくなります。

 COVID 以前、マレーシア航空は低価格で人気があり、クアラルンプールは修行の聖地とまで言われていましたが、今後はどうなるでしょうか。COVID以後は全く変わるかもしれません。

 

 

かなり戻ったシンガポール便

10月31日の東京からシンガポールへの出発便です。成田空港からは、

 

  9:00 スクート TR809

10:55 シンガポール航空 SQ637

11:45  スクート TR899

18:00 日本航空 JL71

18:20 エアージャパン NQ80

18:40 シンガポール航空 SQ11

 

羽田空港からは、

 

22:55 シンガポール航空 SQ635

 

と一日 7便まで回復しています。SQ は何とトリプルデイリーです。航空運賃は COVID 以前と同様、決して安くありません。渡航地のシンガポールと言い、シンガポール航空と言い、変わらぬ人気の高さです。

 

BA のようにようやく11月13日から週4便で東京に戻る(くせに Executive Club の会員資格への特別措置は12月31日に終了、1月8日までに4乗を遂げなくてはならない日本会員の困難は無視)という「ちょっとアレな」会社もあることを思うと、シンガポール航空は小気味よく、気分が爽快になります。