PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

クリスマスの成田空港

 

成田空港第2ターミナルはクリスマスツリーでお出迎えです。旅客はおそらく COVID 前の2割も戻っていないことでしょう。しかし飾りつけは、平常をかなり取り戻しています。

 

第2ターミナルと言えば JAL羽田空港の再国際化前はまさに本拠地でした。この会社は変化を嫌う面があるのか、設備も人員配置も過剰なままで営業を続けているようです。そのため人海戦術的なサービスが大変良好なのです。

 独自のクリスマスツリーも持ちます。以前宣伝したものと同じですね。

https://twitter.com/JALs_now/status/1602143705653280771

さて客が少ないため、保安検査は必要最小限の規模で行われています。7:30に三か所あるゲートでそれぞれ一つ、二つラインが運転を開始します。ファストトラックは存在しません。空港サービスの劣化は明白。

 その後に控える出国審査は保安検査に合わせた数が開いているので、この段階では混雑しません。日本国籍の者は自動化していますし。

 

相変わらず商店はほとんど営業していません。ラウンジも JL サテライト, CX, CI は閉鎖中、AA と QF は何と廃業しました。(Emirates は 18時- 22時に営業していると Web では案内されていますが、現場は未確認です。)

 現状では何もない退屈な空港。「早く着いてもやることがない」状態です。

 

幸い本館の JAL ラウンジはサクラ、ファーストともに営業しています。ソフト的には悪くありません。クリスマス~年末年始のスペシャルが、COVID 前以上のレベルで提供されます。うれしい限りです。

 クリスマス限定のチーズケーキ。

 

「お客様に手前と向こうを違えてお出しする」という JALお家芸は健在です。これは本来こういう向きにサービスされるはずでした。

従業員の自発性を大切にする社風の裏返しだと言えますが、地上でも機内でも現場の手抜きが目立つ JAL。ただし食器の向きを考えないのは、提供する個人が間抜け、がさつ、育ちが悪く見えます。職務うんぬん以前に、人として気を付けた方が良い気がします。

 

シャンパーニュも以前のとおり、クリスマス~年始のスペシャルキュベが復活しています。

最近 Laurent-Perrier との契約が終わったのか、ファーストクラスラウンジの主力は Joseph Perrier になりました。クリスマス用も Grand Siècle から Joséphine へ。

 

縁起物なので、多少の義務感とともに一杯だけもらうのがスマートだと思います。

COVID前から何回か JAL のクリスマス-新年スペシャルのお世話になっていますが、「高級シャンペンなんて、こんな機会にしか飲めないぞ」とばかり何杯も注文、顔を赤らめている客は見たことがありません。客層はある程度保たれており、これは JAL の意図通りになっているようです。

 

なお JAL ラウンジの食事は、羽田でも成田でもアプリから注文する仕組みになりました。地上職員が注文をとり、モノを運ぶ給仕型も人気を博していますが、ラウンジの機能を考えるとアプリが最適解かもしれません。

HEL の Platinum Wing と比較すると、従業員の労働を注文訊きではなく、食器片づけに回した JAL の方が正しいと思いました。フィンエアの客が他人の食い散らかしの中での食事を好むなら話は別です。

 

ラウンジマップの中で「ラウンジ」となっていた一角。改装前の本館ファーストクラスラウンジがそのまま残っていました。

個人的には一貫して使っている成田のJALラウンジですが、改装後ここに来たのは初めて。久しぶりに見て、妙な気持になりました。

この区画、改装前から人気がなく、静かだったと回想に浸ること小一時間。搭乗ゲートが遠いので、早めに切り上げます。

 

ターミナルは行きかう人が少なく、窓の外は駐機がまばら。商店、飲食店、ラウンジの営業が低調なのも仕方ないこと。

欧米でも東南アジアでも一般人の意識は、「ほぼCOVID終了」です。成田は中国に頼りすぎていたのでしょうか。