PECHEDENFERのブログ

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サクララウンジ閉鎖2件

 

現在 JAL 国際線のサクララウンジは、

 

(1) 羽田 ターミナル3 (F ラウンジも)

(2) 成田 ターミナル2本館 (F ラウンジも)

(3) 成田 ターミナル2サテライト (F ラウンジも) 閉鎖中

(4) 関西 ターミナル1南 閉鎖中

(5) 中部 閉鎖中

(6) ホノルル ターミナル2本館

(7) ホノルル ターミナル2ハレ 閉鎖中

(8) サンフランシスコ 国際線ターミナル

(9) フランクフルト ターミナル2 (F ラウンジも)

(10) バンコク

(11) マニラ ターミナル1

 

に存在します。COVID 騒ぎによる旅客減少が原因で、一時閉鎖になったままのラウンジが多いのですが、このほど成田空港のサテライトラウンジが一時閉鎖から廃止になることが発表されました。

JAL、成田空港サテライトのラウンジを閉鎖 - TRAICY(トライシー)

成田空港では COVID の一年~半年前に本館ラウンジの改装が終了したばかりでした。成田国際線に力を入れるのかと思っていましたが、どうもそうではなく、旅客の減少に効果を見込んだようではありません。

 発着が十分少なくなったのか、現在 JAL はサテライトをあまり使わないようですが、利用客増加は短期的には望めないと判断したのでしょう。確かにそう考えられる材料はなさそうです。

 

これに加えてサンフランシスコのラウンジも廃止が決まったようです。

JAL、サンフランシスコ国際空港「サクララウンジ」の営業終了 - TRAICY(トライシー)

ここはずっと 日本航空1便、2便の就航地であり、歴史的には意義深い空港なはずですが合理化するようです。今後、JAL の出発客は BA のラウンジに案内されることになります。

航空会社が外地で自社運営するラウンジは廃止される一方。これは時代の流れです。台北桃園空港でも 2013 年にサクララウンジはなくなりましたれ。自ら運営するためにはその地に拠点を設けなければならなくなり、コストがかかり過ぎるという事情は理解できます。提携航空会社、加盟する航空連合、ラウンジ業者との契約でサービスを提供するのが合理的。

 

問題があるとしたら、日本語サービスが無くなることと日本の飲食物の提供が無くなることでしょうか。日本発の情報 (印刷物=新聞・雑誌) が無くなることは、現代では問題になりません。

 他国の航空会社と比較すると、JAL の日本語サービスへのこだわりは異常なほどでした。そのおかげで前世紀の日本人客は少々料金が高くても、JAL を使いたがっていました。搭乗客の世代も交代し、日本語環境徹底の基本方針は利益を産まなくなってきているのでしょう。

 

JALサクララウンジの廃止は象徴的な出来事です。何だかんだ言っても日本人も外国語に慣れてきたのです。逆に日本語しかできない単一言語話者が海外へ出かけるのは、以前より難しくなっていると考えなければなりません。