PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

羽田空港国際線サクララウンジ・スカイビュー

 

JAL ダイヤモンド会員を長年継続する方は、羽田空港と成田空港のサクララウンジを利用する機会がないという印象をお持ちでしょう。素直なら JAL の案内通りにファーストクラスラウンジに入りますから。

 

羽田ターミナル3のサクララウンジだけは、ダイヤモンド会員が入室しても言い訳ができます。ファーストクラスラウンジとサクララウンジがかなり離れており、出発ゲートによってはサクララウンジの利用が不自然になりません。年季の入ったダイヤモンド会員はこっそり利用しているかもしれません。

 

もう一つのサクララウンジ「しらふ」利用の機会はエールフランス搭乗前です。この時ビジネスクラスの搭乗券か、スカイチームエリートプラス資格を持っている必要があります。エールフランス指定ラウンジは JAL ラウンジなので、サクララウンジを堂々と利用できます。

 

JAL グローバルクラブ会員ではない私もご多分に漏れず、国際線サクララウンジを利用することは滅多にありません。GWには貴重な3回目の訪問を遂げました。スカイビューとなって以来初めてです。

 

出国審査後すぐに見つかるのは、「112番ゲート近くの」ファーストクラスラウンジです。サクララウンジはターミナル増設部分の147番ゲートが近く、出国後コンコースを延々と歩かなければなりません。

4階のサクララウンジは前回の AF 利用で訪問済みのような気がしたので、今日は5階に入室することにしました。

 

少なくとも21世紀の JAL ラウンジは内装がチープで、このラウンジもこの点は正しく JAL でした。

GW の出発なのでターミナル3は相当混雑していましたが、このラウンジは席が十分あります。スカイビューと言っても夜では、照明の加減と明るいインテリアから外の景色はほとんど望めません。それでも窓際は大変な人気。

レジャー客が多くなる季節柄、子供の絶叫も聞くことができました。直接被害をこうむらないなら無問題です。東南アジアのラウンジによくいる電子音楽をかけたり、電話で延々と通話している迷惑客よりはるかにまし。

 

シャワーは人気。清掃時間を考え1件あたり30分必要だとすると、1時間以内に入室するには13から19室必要な計算になります。そんな数のシャワー室は設置されていないことでしょう。容量と人数の対比では、2時間待ちが大雑把な期待値。

諦めて出発する客が多いことを祈り、はらはらして待つことになりそうです。JALANA もラウンジのシャワーが非常に混むのが特徴と言えば特徴。

 

食物の方は、簡単なパン類が取り放題で飲料と一緒に提供されています。ホットプレートとサラダは調理リクエストが必要。このためにはスマホにアプリを入れておく必要があります。ファーストクラスラウンジと別アプリを開発するとは思えないので、以前ダウンロードしたものを疑いもなく利用。ちゃんと使えます。

 

ファーストクラスラウンジのような給仕はなく、注文が出来上がるとスマホに連絡され、客が調理場に取りに行くシステム。注文は受付順で調理するらしく、これまた待ち時間が発生します。

 

「出発の儀」のために、小カレーを注文しましたが、40分以上かかりました。

現代の軽食では、注文から配膳までの時間は10分が限界でしょう。このラウンジは需要に対応する能力がありません。その結果何が起こるかと言うと、調理場の手渡しコーナーで客が本格的な列を形成します。並んでも状況が改善するはずありませんが、その感覚は理解できます。

 ラウンジは座って搭乗を待つのが基本。JAL のシステムは本末転倒な結果を引き起こしています。この問題とは別にトレイが準備できても、搭乗時刻が迫ると廃棄されることも日本人の感覚には合いません。サクララウンジは空港に不慣れな JGC 会員が多いはずなので、JAL は利用のコツを上手に案内する必要があると思いました。

 

旅慣れた方々からは揶揄されそうなことばかり起きるラウンジですが、ターミナル内では激込みのコンコースやフードコート。それらと比較すると天国です。シートが十分用意されているだけでも、ありがたい存在でした。