PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

改悪と値上げ

 

COVID で緩んだ会員基準や会員へのサービスオプションでしたが、旅客の復活を見据えて続々と改悪されそうな気がします。

 

エーゲ航空 Miles + Bonus では必要マイルが 2.92倍に

昨日のメールでお知らせ。

会員レベルを維持、アップグレードするために必要な規則の改訂ということです。あまり色気のない説明はChange on Tier retain & upgrade rules | Miles+Bonusで読めます。

 

行基準と併せて改悪後の搭乗要件を一覧表にまとめました。新規則は今年 6月 1日から適用されます。

Miles + Bonus は会員レベルが変わった時を起点として、1年間の搭乗実績で続く1年の会員レベルが決まります。会員ごとに搭乗実績の積算開始日と終了日が異なります。エーゲ航空オリンピック航空の搭乗が規定回数に達している場合、要求される搭乗マイルが非常に少ないことが特徴でした。幸いこの部分については、今後も変わりありません。問題は、エーゲ航空オリンピック航空の搭乗が規定に達しない場合です。シルバー会員は達成も維持も 35,000 マイルの搭乗、ゴールド会員は 70,000 マイルの搭乗が必要となります。

 これらの会員はスターアライアンス内でもシルバー会員*S、ゴールド会員*G。*S と *G の基準の目安は年間の搭乗実績が、25,000 ~ 35,000 マイル、50,000 マイルです。6月以降の Miles + Bonus では、A3/OA を利用しない*G会員は平均的な他プログラムより維持が困難になります。

 日本在住の会員にはかなり影響があります。今年 5月までは文句なしに Miles + Bonus は*G が維持しやすいプログラムです。年間 24,000 milesの搭乗で良いのですから。それが2.9倍の70,000 マイルに ! 欧州に行かないなら SQ, TG, NH の方が*G 維持が楽です。

 

旧プログラム Miles and Bonus が 2014年11月 Miles+Bonus と変わってから初めての会員基準の改定。人によってはいきなり大改悪。

 このプログラムでは特典もギリシャ国内ばかり充実しています。Miles + Bonus はギリシャ旅行のための会員組織となりました。このプログラムの性格は変わらないだろうと思います。

 

 

JAL カードショッピングマイル・プレミアムは50%値上げ

ショッピングマイルが 2倍たまる「JALカードショッピングマイル・プレミアム」の年会費が 6月に値上がります。

JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費改定のお知らせ

対象となるカードは普通カードCLUB-Aカードであり、ちょうど50%の値上げとなります。

<改定前>3,300円(税込)
<改定後>4,950円(税込)

CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード・プラチナなど、年会費がお高い JAL カードにはこの機能が自動付帯していますが、それらカードの年会費は影響を受けません。

 

私のようにつましく JALカード を利用していた JMB 会員への影響が大きいわけです。露骨に言うと貧乏人直撃。このオプションの損益分岐点の計算はいろいろと行われていますが、これらも全て 5割増しとなります。

 

なお、今年の秋に詳細が発表される新ステイタスプログラム(来年1月開始)との関係でも、このオプションは宣伝されており、

 

本サービスにご加入の場合、JALカードのご利用を通じて新ステイタスポイントがより早くたまり、ステイタスランク達成への近道となります。

 

全く気が早いことです。ただ新プログラムではカード利用額ではなく、ショッピングマイルがステータスポイントに変換されることは分かります。普通カード会員は新ステータスプログラムに参加できません。この宣伝は CLUB-A カード会員に対して警告(?)を発した形になります。

 

マリオットは宿泊数を倍のカウントに

逆に会員資格基準が緩みっぱなしの例です。マリオットの Bonvoy では1泊ごとに宿泊実績が1泊加わります。会員資格の獲得と維持は今年も容易に。

 

フライトと宿泊で回復にギャップがあるのも不自然なので、マリオットは業績が期待外れになりそうなのでしょう。しかし起死回生の一手はこれまでの成長エンジンだった会員資格濫発。マリオットは巨大になり過ぎたのか、大変そうに見えます。