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ANAの汎用謝罪文

前の記事は、ボロクソに書き過ぎてしまいました。スタアラが題材だとついつい過度に書いてしまうことは反省しないといけません。これもスタアラがらみの記事なのですが、内容が事件・不祥事なので、ニュートラルに書きます。

 

ANAとUnitedがやらかしましたね。NH175便(= UA7925便?、LAX10:45発NRT行)に搭乗客でもクルーでもない人間が搭乗、4時間飛んだ後、出発地のLAXに戻ったという話。Unitedとのコードシェアで行き先が同じ便(UA32便= NH7019便?LAX10:45発NRT行)が同時刻に出発するため、混乱が生じやすかったということらしいのですが、こういう状況はANAの多くの便でも同じ。危ない話です。

www.bbc.com

 

スターアライアンスの提携会社なら、預入手荷物と旅客を別便で運ぶことができるので、機材の運用効率を高められます。ビジネス*客の評判も呼ぶはずです。*特にテロの実行」などと皮肉ってやろうかと思いましたが、

 

・NH175の機長の勇気は、賞賛に値します。

・Unitedが何を運んだのか正確に知りたいところです。

 

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比較的起きやすいミスだと思います。有名人が搭乗していてツイッターで配信したため、大事になっているという「不運」には同情しますが、ひどいのはANAofficial statement。

 

”We apologize to all of our passengers on Flight 175; we failed to deliver the customer service we strive for. Thank you all for your comments and allowing us to connect, learn and serve you better. We welcome ongoing feedback to understand how we can work to make this right.”

 

これは万能謝罪文です。どんな事態にも対応可能。175の部分を変えるだけで、例えば

 

・ギャレーの加熱装置故障のため、凍ったThe Connoissuersスパゲッティを配膳した。

・ラバーカップの搭載を忘れて、3箇所のトイレが使えなくなり、長蛇の列が生じた。

・チーフパーサーのスカート後部が裂けていて、フライト中ずっと下着が見えていた。

 

のような不祥事が起きても使えます。どこでも使える英語形式文を1つ作っておけば業務が効率化するという発想なのでしょうが、少なくとも欧州ではこういう形の挨拶は嫌われます。形は整っているものの、心が何も伝わらないステートメントを仏語で langue de bois(木の言葉)と言いますが、ANAの場合それに加えて具体的に何が悪かったのか述べられていない万能フォームです。相当軽蔑されると思われます。

 お客様の声を英文で送ると、このstatementと同一文章が返信されそうな気がしませんか?

 誠実さのかけらも感じられない、白々しい、反省の色がないことが良く伝わる謝罪文。こんな実質的に意味の無い文が、何故 BBC Newsにそのまま引用されたのか、理解できているのでしょうか。こういうのを日本語で「火に油を注ぐ」と言うのではありませんか。こんなに客を馬鹿にした会社だったことが世界中にバレて平気ですかね。

 

国際感覚に乏しく、言語能力が低いのは相変わらずで、その欠点がまずい形で顕わになってしまいました。「Inspiration of Japanなんて言うのは、日本人として恥ずかしいから止めて欲しい」なんて、愛国者が騒ぎそうです。