PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

最近の細々とした事件

忙しさにかまけて書けなかった記事の第二弾は、こまごまとした出来事に関して。小さなイノベーションですが、体験できたら確実な変化を感じるはずです。2つともスターアライアンスに関する記事です。つまり今日は珍しくスタアラ頌をお届けします。

 

ANAの新しいセーフティビデオ

ANAの発表によると、12月1日から安全のビデオが新しくなります。まずは国内線で。1月1日から国際線でも刷新されます。

 今のところ公開されているのは、メイキングシーンだけのようです。

ANA Adds a Touch of Japanese Tradition to New In-flight Safety Video - YouTube

 

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これは公式発表に掲載された怪しげな集合写真です。そしてこのサイトの冒頭に書かれているように、テーマは歌舞伎。

機内安全ビデオを刷新します|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

発想はオーソドックスですが、なかなかやりますね。

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このブログ、過去の記事で「日系のセーフティビデオは歌舞伎」と関連付けた記憶があり、探してみました。すると見つかったのは、この記事。

ブリティッシュエアウェイズの新しい安全のビデオ - バス代わりの飛行機

「どこに何を書いたか忘れるなんて、アルツハイマー?」とは思いません。子供の時から苦手でしたから...。それはともかく、歌舞伎を示唆したのは Pechedenfer ではなく、記事へのコメントを寄せてくれた bks bbaさんでした。予言者出現ですかね。JALは陳腐なビデオを変えるべきという文脈でしたが、日本の霊感が実現してしまいました。

 

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この種のビデオで、出来が著しく悪いということは無いでしょう。12月1日が楽しみな顧客は多いのではないかと拝察します。日本の翼も、現行の安全ビデオはよほど斬新なものに変えないと、日本の霊感との差が広がります。

 

空港ラウンジでバーチャルリアリティ

スターアライアンスは、パリ Charles de Gaulle空港ターミナル1に共同ラウンジを設営しています。このラウンジで、10月29日よりバーチャルリアリティVR)が楽しめるヘッドセットのサービスを始めました。

Star Alliance déploie des casques de réalité virtuelle dans son salon de Paris Charles de Gaulle

Inflight VRと言うドイツの会社が開発したシステム。パイロットトレーニング用のVRシステムを専門としている会社のようです。機内エンターテイメント(IFE)は VR の未開拓市場。潜在的に巨大市場です。そこへ是非とも切り込みたいという会社側の意図が働いた共同事業。CDGのラウンジは、その先鞭としての役割を果たすことになります。将来の IFE への展開を想定していることから、このラウンジの実証試験でも IFE 向けのコンテンツが体験できるのはロジック。

 記事によると、顧客サービスとしてのVRの利用については、数多くの航空会社がテストをしたことはあるが、サービスの実施へ発展できたのは初めてということです。

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3か月後にはローマ、Fiumicino空港のラウンジでも展開される予定です。スタアラ各社でCDG(や後日の FCO)を出発するなら、未来の IFE を世に先んじて体験できます。これもわくわくする話です。