PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

CX509:NRT-HKG ビジネス(搭乗まで)

FFPの記事が続き、座り仕事ばかりだったので、外回りに行ってきます。ちょっとそこまで、バンコクまでです。

 

バンコクはお得?リスクはわかりませんが - バス代わりの飛行機

を書いたため、渡泰するわけではありません。CXのキャンペーンに飛びついただけです。「○○へ行きたいから安い航空券を探そう」より、「安い航空券が手に入ったから○○へ行こう」の方が、賢く旅行できます。レガシーキャリアLCCも同じです。セールをやっていない時のLCCが安くないことは、もうバレていますね。

 

今時こんな恵まれた立地はありえない京成上野駅から出発します。

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実直誠実な京成。地の利を生かしていません。華麗に旅情を盛り上げる要素がありません。ターミナルが魅力的だと成田空港の利用者も増えるはずなので、事は京成だけにとどまりません。東京メトロからの地下道とか、駅入口とか、改良の余地は大きいのです。このコンコースが東京の玄関になるとしたら、少し寂しい気がします。

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羽田ー鼠園線の整備に比べれば、この駅の改造費用は格段に小さいはずなので、それこそオリンピックを錦旗に補助金をぶんどってきてもらいたいものです。

 

それから、JR上野駅の不忍口の前の交差点、車をシャットアウトすれば人出が増えると思います。京成上野駅も使いやすくなるし。有楽町にできて、上野にできないはずがありません。これもオリンピックを機に。

 

少し熱くなりましたが、駅員は気遣いが半端ではなく、早めに特急券を購入すると、席は階段を下りてすぐの7号車にしてくれます。駅構内の案内も垢抜けませんが、充実しています。

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スカイライナーはとても快適。

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途中で平たい房総半島らしい風景も見られ、放心している間に成田空港です。上野から41分。空港アクセス線として新しく建設された鉄道のようです。

 

さてターミナル2。チェックイン開始直後なのか、青看板にも列ができています。この時の出発便には、ファーストクラスは無いのですが、赤看板も営業。しかしoneworld Emeraldの表示は無しと、何がやりたいのか良くわかりません。

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本日はビジネスの利用です。アップグレードの不意打ちを喰らった8月以来の搭乗ですが、今回は堂々と有償搭乗客様です。安かったので。大きな顔をしていると、恥をかくかも…。

 

さてNRTのT2は8~10月に3回来たので、あまり目新しい物がありません。こういう時、ラウンジは力強い味方。ところがセキュリティを抜けようとすると、目下閉鎖中。

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一般レーンに並んでも10分程度でした。6月にお世話になったJALのラウンジはワインが変わったはずなので、そちらへ。今日は本館の4階。上級会員組織が大きいJAL。ラウンジがあちこちにあります。

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羽田と同様、靴磨きサービスも始まったそうですが、今日は起毛の靴だったので、パス。プロだから掃除はしてくれそうですが...。次回こそと心に誓い、お目当てのワインへ。

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Laurent‐Perrier以外はマイナーなワイン。毎朝ボトルを開けるのか、全ていっぱい入っていました。

 手頃な価格帯で興味深い代物を出すというパターンです。Luxembourgのワインをラウンジで出すのですね、JALは。この白ワイン、白い花や酸っぱい柑橘系の香り(八朔とか、晩白柚とか)が印象的。野卑にならないぎりぎりのところで収まっています。

 「あまり知られていない逸品」的なワインの方が、サービス側の実力が出ます。このラウンジ、ワイン愛好家の関心を引くはずです。大手メゾンのChampagneやCôte-d'Orの村名ワインを無暗に並べても、慣れた客は「ふ~ん」としか思いません。費用対効果は疑問です。

 

Champagneの高価格はマーケティング費用だと理解する客は、航空会社が想像するよりずっと多いはずです。収穫高制限が緩和されて、大手メゾンはブレンドを顕著に変えています。大手メゾンのChampagneをとりあえず置くのは仕方ないとしても、好事家の気を引くのは無理です。航空会社にとって都合の悪いことに、日本はその種の人間であふれています。

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好事家やマニアだけでなく、みんなの人気を集めることも忘れていません。不機嫌な上級会員も黙るビーフカレーは、今や早朝から出ています。「朝からカレーなんて」と言うのは、「朝からシャンパンなんて」と同じぐらい野暮です。空港には時差ボケの人もいっぱいいますから。

 投入された税金には巨大な利子をつけて返し、その上で大きな営業利益をたたき出しているのですから、JALはかなり筋肉質な体質になったようです。こういう状況ではサービス全般の質が高くなるので、普通の日本人はよりに傾くでしょう。ANAの危機感も当然です。

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インテリアは木目調を多用しすぎ、カーペットも清掃を第一に考えた代物、優雅な気分にはなりません。造花の巨大な花束を目立つところに飾る感覚も理解できません。一方、トイレ清掃はおそらく世界一。5つか6つかある個室の扉が全て半開きにしてあり、その角度が揃っていたことには戦慄を覚えました。

 利用者が少ないからこそ可能なサービス。このラウンジ、1時間ぐらい滞在して、3人しか客を見ませんでした。人がいないことが静けさの理由です。とても贅沢なのでした。

 

まがい物が多いハードに、世界一を争うだろうソフト。こういう、ちぐはぐな所が好きです。

 

とは言うものの、今日もJAL利用ではありません。代金は、BAとCXが支払ってくれるはずです。良く知りませんが。

 

さてキャセイ搭乗前なので、ラウンジではワインを試飲しただけで、ゲートに向かいます。本日の機材。

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牽引車も一緒に記念撮影。キャプテンもついでに。

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搭乗開始時間になったはずという頃合いにゲートに着くと、こんな感じになっていました。

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あいわらず混乱しない日本の空港。いざ出陣です。