航空券は、渡航先によってずいぶん値段が違います。原因は分かるような、分からないような感じです。さらに数年の単位で、状況が変わります。ある意味で面白いのですが、レジャー旅行では、移動の料金は渡航先を決定することもあります。面白がってばかりおらず、時々系統的に調べる必要があります。
ニッポンのサラリーマンなら、GW、年末年始が休める期間。1年2回の長期休暇は、フランスと同じ。せいぜい1週間ずつは、フランスとの大きな違い。彼我の差をとやかく言っても始まらないので、社会に迎合して行動計画を立てます。年末年始の方が近いので、それをターゲットに価格チェック。
12月28日東京を出発、1月3日に現地を発つ便で値段を調べてみました。仕事納めはサボるか、空港直行です。JALのエコノミークラスに乗ってもらいます。
すべてダイナミックセイバー5という料金区分で購入できます。マニラが東南アジアかとか、レジャーで行くか、などと言うご指摘は無視しますが、JALでは少し区分が違うことは付言する必要があります。ここだけダイナミックセイバー3という区分です。JAL運航便のある都市だけ調べます。ニッポンのサラリーマンは、乗り継ぎなんて無駄な時間は費やせません。
東京からの距離の順に並べました。
Manila 98,500 JPY: JL741, 746(SS6)利用
Hanoi 104,000 JPY: JL751, 752(SS8)利用
Ho Chi Minh 104,000 JPY: 行きJL79, 759、帰りJL750(787)利用
Bangkok 107,500 JPY: JL707, 708(787)利用
Singapore 98,000 JPY: JL711, 712(SS6)利用
Kuala Lumpur 93,500 JPY: JL723, 724(SS9)利用
Jakarta 74,000 JPY: 行きJL729、帰りJL720, 726(SS6, SS7)利用
JAL運航便の航空券価格の最安値です。諸費用を含みませんが、どこも5,000円程度。
予想していたとおりKUL(3,360 miles)は安め、BKK(2,900 miles)は高めでした。KULでは、当地発の航空券も安いので、そこからさらに乗って2都市以上という旅も魅力的ですが、サラリーマンには時間の関係で難しいかもしれません。
ベトナムは最近、人気が上昇しているのでしょうか。強気の値付けです。HANはわずか2,300 milesしかありません。香港(1,850 miles)の少し先なのですがね。なお同じ日程で、香港をJAL運航便で往復しようとすると、
Hong Kong 69,200 JPY: JL735, 736(787)利用
がもっとも安いようです。ダイナミックセイバー3です。ベトナムまで距離が延びると急に高くなることが良くわかります。
何と言っても一番目を引くのは、CGK。東京からの距離3,600 milesは、東南アジア最遠なのに、価格は最安値です。この航空券価格は、普段の羽田ー那覇往復(特割21)と同じぐらい。年末年始です。北海道出身の東京在住者が同じ日程で里帰りしたら、このぐらいの料金になるのではないでしょうか。
CGKと同じ程度の距離にあるホノルル(3,800 miles)は、正月休みの王者です。同じ日程だと、エコノミーセイバーという料金区分しかなく、それは340,000 JPYにもなります。CGKの74,000 JPYは驚異です。
こうしてみると、航空券価格は人気が決めるのであって、距離ではないことが分かります。低価格で売る路線は、維持のために運航しているのでしょうか。
今年の年末年始の海外旅行は、Jakartaか、Kuala Lumpurで決まりですかね。この2都市は、ホテルも安いし、言うことありません。
いざ具体的に旅行をイメージすると、Monasにするか、Menara KLにするか、微妙な感じです。