搭乗まで時間があったので、Terminal 5の店を冷やかします。ショッピングがヨーロッパ随一と評価される Heathrow 空港。確かにいろいろなテナントが入っています。
例えば、魔法の杖の品揃えが充実しているブティック。
どの商品も使いこなせる自信がなく、何も買わずに出てきました。Nimbus 2000は機内持ち込みが困難なためか、見つかりませんでした。
どの店も、コミュニケーションが得意な店員を説明係に配置しているようです。このためショッピングが楽しく、それが高評価の原因になっている気がします。
あちこち回っても、欲しいものはありません。平凡に F & M の紅茶を購入、後はすごすごとラウンジへ。紫色の Heathrow Rewards カードが使えました。ポイントは即座に反映されます。
BAのラウンジはこの下階に入口があり、上階へエスカレーターで上がります。南北両側にラウンジが設けられていますが、南側ラウンジからは、The Concorde Roomへアクセスできます。ここが通れないとショッピング後に大回りしないといけません。
朝の The Concorde Room。ソファーで寝ているカップル。
機内持ち込み荷物の整理にてんてこまいな女性。
忙しい人たちもいました。
朝飯メニューがあります。頼めば、シートまで持って来てくれます。
これから搭乗する便にも到着前の full English breakfastがあるはずなので、止めておきます。そもそも食べるなら Diningへ行った方が機能的。
この空港に着いたら、立ち上げるべきアプリは2種。一つは Heathrow。空港のアプリで、Heathrow Rewardsとも連携が図られています。ターミナルごとに出発や到着便の詳細を表示させることが可能です。
もう一つは British Airways 公式アプリ。これは自分の便についての情報を時々刻々伝えてくれる点に強みがあります。時間を持て余し過ぎな事が良く分かります。乗継なので仕方ありません。
当然のことながら搭乗するフライトは一つだけ。BAで出発するなら、出発案内は BA のアプリで事足ります。ブティックの検索、空港のイベントのお知らせなどで Heathrowアプリを使うという感じでしょうか。
ラウンジでは新聞雑誌が基本。今日のFTには、航空関係の記事がいくつかあります。Brexit へ向けて着々と手を打つ Ryanairは、対応のモデルケースなのでしょうか。
入場した時は着席位置を探さないとならないほどでしたが、昼近くなるとガラガラに空きました。北米便は一日中出ている印象がありますが、やはり午前中の方が密度が高いのでしょう。
いくらイギリスでは朝飯がよいとは言っても、そればかり体験しているわけにもいきません。今回は昼飯に挑戦すると心に決めていたので、時間を見て Concorde Dining へ。ここはテーブルごとに壁で仕切られていますが、客のプライバシー向上よりも、業務のフレキシビリティ向上に役立っているようです。ラウンジが空いていても、片付けられているテーブルはわずか。
昼飯時なので堂々と赤ワインを。確か Saint-Emilion GC だったはず。
軽食として考えた方が良く、スープとメインだけにして、トマトスープ。
容器がユニーク。裏返してもスープ皿として機能しそう。
メインは英国産牛肉。グリルした野菜がうれしく、BSEのことは忘れていました。
昼食中に出発ゲートが分かり、Bサテライトへの移動時間を確認、移動中に搭乗時刻になるようなタイミングでラウンジを出ます。The Economist か The Guardian Weekly を買って持ち込むことを考えていたため、その時間も必要です。
ターミナルの地下駅では、ローテクな案内。ホログラムではなく、人型スクリーンへの投影。
誰も注目していません。
いつも天気が良い London Heathrow。これは形容矛盾ですので、たぶんPechedenferは、ロンドンの晴れ男なのでしょう。今日も見事な天気。
雑誌、小物の販売店は、支払いが自動化していました。万引きはいないのでしょうか。
The Economist は機内にもあるかもしれないと考え、The Guardian Weeklyにしました。
到着ゲート通路のような趣ですが、搭乗橋の一部として機能しています。
無事に搭乗できた BA5 便。
日本語で個別挨拶があって、改めて気づいたBA 便の日本語環境を少し。
BAの東京便は、World Travellerだと日本語でサービスを行う乗務員がいるようですが、今回 Club World では往復とも英語だけでした。乗務員の日本語は、機内放送に聞くのみ。例外はこの BA5 便の出発直前にあった男性乗務員による(上級会員向け)挨拶ぐらい。完全に不意を突かれ、相手が何語をしゃべっているのか「検出するのに」一呼吸必要でした。もっとも JALと共同事業を行う路線。あるべきサービスだと思いました。他は完全に英語だけ。BAの欧州便と変わりません。
それでは Club World では、日本語は通じないのかと言うと、そうでもないようです。東アジア系の女性乗務員は複数搭乗しています。コンタクトもありましたが、自然な英語を話すし、英語しか喋りません。しかしこれらの方々はおそらく日本語担当です。窓側という隔離された環境のせいもあり、彼女たちの生の日本語は聞かずじまいでしたが、近くの客が日本語で話しているケースが見かけられました。往復ともそういう状況でした。
一見不思議な話に聞こえるかもしれません。もちろん全ての乗務員は英語を話すのに対して、日本語を話すのは一部。人員配置の上では、英語で済む客には英語で済ますというのは合理的ですが、それだけでは無いということです。
あらゆる人は一言語の方が楽なのです。英語でコミュニケーションが十分可能なら、英語だけでサービスする方が客にも良いに決まっています。ある時は英語、ある時は日本語と、二言語を客に強要するのは間違っています。そう考えたのでしょう。乗務員も英語圏の出身者ばかりではありません。自然とこういう発想になりそうです。