バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

スカンジナビア航空で欧州へ

欧州へ旅行する日本人は多いのですが、利用航空会社を決める時は

 

(1) ANA > JAL >> 欧州系 >> その他

(2) (日本からの) 直行便 > 欧州の空港で乗継 >> その他

(3) 価格順

(4) マイレージプログラムの都合

(5) 愛着のある航空会社 >> そのコードシェア >> 同じ連合 >> その他

 

などの基準が働くと思われます。一般に重要な到着時刻・移動時間は、これらの基準とは別に考えた方が問題の整理がしやすい気がします。

 

さてスカンジナビア航空システム (SAS) が注目されることがあるとすれば、上記基準の中では (5) だけでしょう。CPHに用事がある人はドイツの各都市に比べて圧倒的に少ないし、ビザなしでも滞在期間と経済活動に制限がない LYR に行く人はさらに稀です。またこの会社、非常に頑張っている分野を持つわりには印象が乏しい気がします。ちょっと考えても、

 

・アンカレッジ経由、北極回りルートを開拓した

・現在の機内 WiFi が非常に速い

 

などのユニークな特徴があります。しかし KLM や Finnair と比べても押しが弱く、その分欠点も見つけにくいという性格は、どうしようもありません。「使ったことがない人には、ぜひ利用して欲しい会社」では筆頭格。

 

成田を12:30頃に出発、コペンハーゲンに16:00頃到着するSK984便は毎日運航。A340という今では少数派になった燃費の悪い機材です。

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SAS自身が年々燃費にうるさくなっているので、思ったより早い時期にA350に置き換わると思います。

 

さてこの SK984 はターミナル1の31番ゲートを使うことが多いようです。すぐ近くにあるのが ユナイテッド航空のラウンジ United Club。ここは古くからあるアメリカのラウンジらしく、骨董品なのかガラクタなのか難しい判断を迫られるオブジェがそこかしこに飾られています。

 招き猫は、あまり見かけることの無いタイプ。

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このラウンジでは、

・空いていること

・シート/ソファーがしっかりしていること

が特筆すべき事項。内装も基本が優れています。たとえば多くのセクションで折り上げ天井になり、間接照明が組合せられますが、雑然とセンサーやら換気口が設置されておらず、見た目すっきり。これは大型のビルではなかなか実現困難です。高級を謳う北米系ホテルの宴会場なんぞ、比べ物になりません。

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また飛行機の発着の様子が良く眺められるのもこのラウンジの特徴。ある意味で最も良い場所を占めています。こうしたことが重なり、成田空港では一、二を争う居心地の良さ。

 

同じターミナル1にはANAも2箇所にラウンジを持ちます。United Clubと比べると食物の種類と量はANAの圧勝。コストがよく考えられていて、良くこれだけそろえたものだと感心できる種類の多さです。

 日本人客、外国人客に限らず、ANAラウンジの方が人気があるようです。タダ飯、タダ酒に惹かれて人が集まるのは仕方がないとしても、面積に問題があり、大混雑しがちなようです。

 

United Club はあっさりしたもの。広いので3箇所に飲食物が置いてありますが、回って確認するほどの価値はありません。

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この飲食物の少なさのせいか、いつ行ってもシート利用率5%以下です。こういう性格ゆえ、

 

・カロリー、体重、体型などの単語が気になる人

・人混みを避けたい人

・寛ぎたい人

・集中したい人

 

には、成田空港では一番のラウンジになると思います。

 

SK984便の搭乗前に飲食をするなら、遅めの朝食になります。

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機内食は出発の60~90分後になるので、やはり遅めの昼食。時差調整には良いパターンです。

もしエコノミークラス(SAS Go)だったら、機内サービスでは最初に飲み物、次に機内食のトレイが配られます。機内食配給時には飲み物の配給はなし。最初に一度に配るわけです。そのため遠慮せずに、ビールでもワインでも2本頼むのがコツです。ビール2本、水1杯なんて頼み方が普通です。これは注意事項。

 機内食は事前に有料グレードアップしておくのがお勧め。グラスがついていたり、食器がグレードアップします。また一番最初に配膳されるため、余裕を持って食事ができ、食後の化粧室利用も容易です

 

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この機材のシートピッチは、エコノミー最前列の方がプレミアムエコノミー(SAS Plus)より広いという事実は見逃せません。特に中央最前列 (CDEF) は、かなり前席が遠くなります。

 

CPH到着後、Schengen域各都市へ乗継があるなら、SASラウンジにも寄りましょう。たまに混みますが、一通りの設備が整っており、文句はありません。

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もしまだ何か食べたければ、スープがお勧め。北の国らしくしっかりしています。

 

ターミナルの Schengen 域コンコースは、物販店も充実しています。食欲より物欲という人も満足できる空港だと思います。パリCDGの Terminal 1、2A~2D、2Fよりはるかに充実したショッピング環境。

 

最後に補足情報。SK984 は、たまに妙な空港へ飛ぶお茶目な便です。

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ほとんどはコペンハーゲン行きなのでご安心を。この日だけオーロラツアーのチャーターに化けたようです。東京から Kiruna は、4,650 milesしかありません。フライト時間は10時間。HELよりさらに近く、SASは極東路線のハブを KRN にした方が良さそうです。コペンハーゲンはおろか、オスロに比べても何もないところだとは思いますが...。