PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

TK199 HND-IST エコ(中央アジア回り)

 

トルコ航空も実は久しぶり。前回は 2014年の GW。さすがに機内エンターテイメントが一新されていました。一方で彼らは機内誌を廃止した模様。

 

みんなが見そうな映画を探すと、007が見つかりました。

 

セーフティビデオは PIXER 風。トルコ語のバージョンを全部再生した後、英語バージョンが再生される仕組み。

 

運行経路を見てみます。クリミア半島をかすめます。さすがに戦場の上は飛ばないと思います。

世界中の会社が利用するパナソニックのシステム。このモードは、出発空港と到着空港の最短経路を表示します。プーチンは、この表示モードに意味がないことを教えてくれました。

ちなみにHND-IST を最短でむすぶと、シベリアの南端とか、コーカサスの北端部分でロシア領空を飛行することになります。トルコは顕著なロシア制裁を行っていなかったと思いますが、 NATO には加盟しています。航空券もそこそこ高いし、ロシア上空は避けてもそれほど距離は伸びないので、この経路よりやや南を飛行すると予想します。

フライト時間も以前より1時間ほど長くなっているので、この予想は確度が高いと思っていました。

 

出発後、巡航高度に達するとしばらく真西(270°)に進みます。イスタンブールの緯度は41.1°ということなので、函館と同じぐらい。真西に進み、飛べない空域は回避するようなそんな航路になりそうです。

 

機内食は普通に2回出てきます。最初は出発地23時を過ぎてから、二回目は到着地朝 3時前と、とんでもない時間帯の食事。

1回目のチキンは積んでいなかったようで、選択肢はありません。ワインやビールもありますが、飲食のサービスは2回だけ。つまり機内食を配る時に同時に頼む分だけです。SASのように3つまでみたいな説明もありません。

 機内食のプレゼンテーションは、コロナ前と全く変わりません。

ちなみに左上の3つの小鉢は、左から豆腐、そうめん、デザートでした。

ホットプレートは、まず標準的なレベル。たいていの人は ANA のものより良く、JAL と比べると「好みの問題」と評価すると思います。

トルコ航空の航空券は普段からそれほど安くなく、シンガポール航空のように高めの料金でサービスを質量ともに保つというやり方です。

 

白ワインはトルコ産でした。国際マーケット向けには振れていません。土着の文化を感じさせるところがみそ。

イスラム教国なのでアルコール提供には節度が必要。ビールもワインも配布するリストには掲載されず、カートには載せているというパターンです。

 

食べ終わるころ、朝鮮半島を横断しています。進行方向は少々北向きになっています。

 

水回りはビジネスクラスと共用だったようで、4つ並ぶうち、2つは大型のトイレでした。個室に窓と跳ね上げ式の椅子があります。ただしこの椅子は鏡を使うことを考えると少々低いようです。構造的にこれ以上どうしようもないのでしょうか。

 

洗面台にはフラグランスあり、一輪差しに花は無しというよくあるパターン。

 

さて自席に戻り、いい加減遅いので、背もたれを倒さずに寝ます。

 

時々目覚めるので、そのたびにアラル海だとか、カスピ海だとか、一応飛行経路は確認しました。国境は表示されませんでしたが、ロシア領空は避けて飛んだようです。黒海上空では北端を飛ぶわけありません。

 

黒海を半分過ぎた頃、朝食の配膳が始まります。到着まで2時間半ぐらい。

コロナ前と特に変わる所がありません。なおトルコ航空エコノミークラスの食器は金属製。ご自慢の IST ラウンジと同じものです。

 

ヌードルかオムレツかの選択だったので、オムレツ。空港、機内では炭水化物過剰になりがちなので、どうしてもたんぱく質の方を向きます。

 

特に意味はありませんが、到着まで残り1時間。出発地、到着地の時刻も 00分でそろったので、記念撮影。

 

結局到着は4:59でした。新しいイスタンブール空港へは初上陸です。

旧空港よりずいぶん広くなりました。東アジア~東南アジアとは異なる煌びやかさが印象的です。

 

本日のルート。上の方に挙げた最短距離による経路と比較すると、ロシアを南側に避ける意図が明らかです。

東京ーイスタンブールはそれほど遠回りにならず、時間的な差をほとんど感じません。戦争がトルコ航空に味方しているとは到底言えませんが、他社との競争で相対的に有利になりました。