バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

はかない夢の FOP 2倍キャンペーン?

パンデミックによる世界の分断により、個人の言語能力が劣化します。人と話すこと(人数、時間)が減るから、当然です。数日前、直に会って*仕事関係の話をした人がいましたが、ところどころ単語のアクセントが変わっていました。

 また私めもフランスの同業者に日本の状況を報告、フランスの状況を聞くというメールを送ったところ、「相当なフランス語の技量だ」なんて**返信が来ました。しばらくまともなフランス語を書いていなかったので、仕方ありません。言語って、使わないとすぐサビますね。気が付いている人は意外に少ないのですが、第一言語も結構な勢いで衰えます。衰え果てると、最後に何が残るかはなかなか興味深い問題です。***

 

*:窓とドアを開け放った部屋で2 m以上離れて、10分程度。不便です。

**:自然に書けているメールをネイティブは褒めませんから。褒められるというのは、その程度のレベルだということです。

***:どの地方でもそうだと思いますが、子供と老人のしゃべる方言は強烈、生産年齢にある人達はおとなしくなっています。最期は最初の言語に戻るのでしょうか。

 

JALマイレージバンクから、「新型コロナウイルス拡大に伴うFLY ON ポイントの特別対応の中止について」という表題のメールが届きました。5月8日(金)の夕方のことです。

 

「顕微鏡ではあるまいし、ウイルス拡大って何だ」などという指摘は、暇な JGC電凸に任せるとしても、キャンペーン中止は残念です。

 しかし 2 - 7月の搭乗が対象のキャンペーンで、もう5月に入っています。しかも5月10日までに予約すれば、当初予定通り7月終わりのフライトまで FOP 2倍という処置。中途半端な感じがします。

 http://121.jmb.jal.com/?4_--_133669_--_1487220_--_1

 

結果論になりますが、検討が不十分なまま、ANAの PP 2倍につられて FOP 2倍の措置を行ったのが悪手でした。結局、世界中の会社に合わせて1年延長にせざるえず、自動延長は、上級会員資格維持を容易にすることと整合性が悪いのです。

 悪いことに FOP 2倍の措置は、修行僧を呼び込むことで旅客減少の補償を狙っているようにしか見えなくなります。これでは都道府県をまたぐ移動の自粛要請に反する悪い会社とのイメージをもたれかねません。

 しかしですね、JRの駅には近県の観光ポスターが堂々と貼ってあります。また各地の観光振興協会なども、「ここは良いとこ、一度はおいで」との印象をずっと保ったまま****です。旅行代理店大手のウェブサイトが、トップページで移動の自粛を呼びかけるなんて考えられません。要は旅行サービスの供給側を全体としてみると、自粛なんてどこ吹く風なのです。そういう状況ですから、イメージを大切にする航空会社といえども、自身の首を絞める必要はありません。JALは、移動自粛に協力する姿勢を見せることが企業イメージ向上に資すると判断したのでしょう。

 

****沖縄県は少し工夫が見られました。

 

さて一方の ANA。最初の PP 2倍は早かったのですが、JALの場合について述べた通り、これはどうもあまり良い手にはなりませんでした。結局、JALに倣って会員資格延長となり、世界の大勢に歩調を合わせた 1年間の資格延長では JAL の後塵を拝することに。

 PP 2倍キャンペーンは中止するのでしょうか。ANAは有効な搭乗期間が 1月から 6月まででしたから、そのまま放置かもしれません。修行僧が「オーバーシュート」すれば、メディアは大喜びで騒げますが、減便に次ぐ減便が示す通り、それほど増えていないわけです。したがって理知的に判断すれば、PP 2倍キャンペーンは完遂しても、中断しても、どちらでも構わないとなるでしょう。

 

一方で PP や FOP の自己最高記録を達成、歓喜に浸る修行僧も出現するでしょう。ダイヤモンド修行なんて、メディアが騒いだ問題行動や、報道しない自由のおかげで隠れている問題行動と比べて、感染拡大のリスクは大きいようには見えません。ソーシャルメディアではウイルスは感染しませんが、無駄な恐怖、奇妙な発想、偏狭な正義感、言葉の暴力(、それに肥満)などは感染します。キャンペーンを有効活用できても、得意になるのは心の中だけに留めるのが得策ですね。

f:id:PECHEDENFER:20200510192901j:plain