予約の爆発
この夏の移動は凄いことになりそうな欧州。域内でかなり自由化される結果が、以下の形で現れました。
Explosion de la demande : Lufthansa mettra cet été des "Jumbos" (B747) et des A350 sur les Baléares
ルフトハンザのパルマ便(マジョルカ島)の予約が4月の時点から 25倍 にも膨らみ、機材をA321 (215席) から B747-8 (364席) に変更するというニュース。ドイツ人御用達の観光路線とはいえ、欧州域内便。エアバスの A320 ファミリーより大きな機材が用いられること自体が珍しいお話です。
B747-8 は引退に向けて、定期路線から外されているのが現状。とんだ所に活躍の場がありました。7月31日からは A350 (293席) も応援に加わります。
ドイツ人にとってのマジョルカ島は、日本人にとってのオアフ島。ドイツのビールも普通に飲めるようです。スーパーマーケットの Lidl も数多くあります。
もし夏にドイツ国内以外でドイツ人に会いたくなったら、マジョルカに行くか、さもなければ各国の Goethe-Institut に行くのが確実でしょう。
ドイツでもついに有料化
このパンデミック下、どさくさにまぎれてというわけではありません。ルフトハンザも欧州便エコノミークラスでは無料の機内食を廃止しました。
La restauration gratuite a fait long feu en éco chez Lufthansa
有料の機内食を供給するというブリティッシュエアウエイズと同じ形に落ち着きました。ただし 60分以上かかるフライトが対象です。Dean&David という新鮮&サラダのケータリング会社が担当。事前予約不可。5月26日より実施しているはずなので、今日で20日目。
ちなみに 30分未満のフライトではチョコレート (Dallmyar) が、30分以上60分未満では加えてミネラルオーターのボトルが供給されるようです。
有料機内食 Onboard-Delights には、立派なメニューがあります。公開されているのに事前予約不可という気の利かないことになっています。ルフトハンザらしいお話ですかね。
ドイツ、それは空腹感なき帝国。それでも機内の「タダ飯」は消えました。時代の流れです。
タダ酒、タダ飯大好きのスカイトラックスは、ルフトハンザ航空の評価を下げる(5スター → 4スター)のでしょうか。BA が有料化した時(4スター → 3スター)のように。
プラハがユーロウイングズの拠点に
ルフトハンザグループの LCC、Eurowings が10月にもチェコの首都プラハを拠点空港とすることになりました。当初は、バルセロナ、ミラノ、ストックホルム、アテネ、コペンハーゲン、テルアビブ、バーミンガムなどの路線を開設します。
Eurowings To Launch Prague Base In October - Simple Flying
2022年夏には機材と現地雇用を充実し、プラハを中心に欧州中へビジネスおよびレジャー路線網を張り巡らせることになります。
欧州は空の自由化が進んでおり、LCC は国籍に関わらず様々な国に拠点空港を持ちます。ところが Eurowings の拠点空港は現在、Berlin, Köln-Bonn, Düsseldorf, Hamburg, Hanover, Stuttgart, Nürnberg, Wien, Salzburg, Pristina (Kosovo), Palma de Mallorca と日本人にとっての井上ダニエル空港(ホノルル国際空港)のような位置づけになる Palma de Mallorca と Pristina 以外はドイツーオーストリア国内ばかり。ルフトハンザグループは遅ればせながら本格的な欧州展開の一歩を踏み出すことになります。
chief executive の Jens Bischof の弁によると、“Eurowings will offer non-stop connections to Czech business travellers and vacationers alike – just in time for the relaunch of air traffic after the long-time Corona crisis. ”と、視点は完全にポストパンデミックになっています。