定期的な調査が必要
皆さんは電子アカウントをいくつお持ちか把握していますか?あまり使わないものの管理は大変ではありませんか?
今の時代、個人も大変な数の ID とPWを管理しています。もちろん自分自身のものです。当然の成り行きで、使わない ID と PW の方が多くなります。
このことに関しては、小売サイトの利用記録でも航空会社の顧客プログラムでも全く同じ。インターネット普及前は、米を買うこととマイルの登録は全く別だったのに、今ではかなり共通の性質を持ちます。
先日紙に記録されたアカウントに全部ログインしてみたら、多くが無効になっていました。アエロプラン、SNCF、DBは、アカウント抹消の憂き目にあっていました。カンタスも危うい所でしたが、なんとか延命。
クラブ・カールソンも抹消されたかと一度は諦めたのですが、いろいろ調べてみると2018年3月にプログラムがラディソン・リワードに変わっており、おまけに会員番号の記録が間違っていました。こちらは何とかログインできました。
このチェーンは北欧で頼りになるのはもちろんのこと、Radisson Blu Hotel Berlin など気になるホテルも多いのです。会員アカウントが生きていて安心しました。
運営側の事情
休眠状態にあるアカウントの抹消には、以下の理由があると想像できます。
1. 物故者を除外するため
2. セキュリティ対策のアップグレードに全アカウントを対応させるため
1. は古典的なので説明不要でしょう。2. は個人認証のための情報を追加させられます。インターネット初期には PW は数字4桁の暗証番号だったのに、今は JAL ですら 6桁です。1.にしても、2.にしても運営側の都合ですが、個人アカウントの抹消も許容できますかね。考え方によっては、一方的な絶縁宣言にも見えますが。
アエロプランは年に数回という頻度で使って(=マイルを動かして)いましたが、特典航空券のマイルチャートが改悪されて以来ご無沙汰しています。その後このプログラム自体、エアカナダにお買い上げされ、状況は様変わり。エアカナダの中にあった上級会員プログラムと統合されました。運営者に抜本的な変化が起きたので、会員整理に大ナタが振われたのでしょうか。2週間以内にアクセスしないとアカウントが無くなるなどという警告メールは届きませんでした。
一方、ラディソン・リワードは4年以上アクセスせず、ずっとポイントゼロでもアカウントをそっと残しておいてくれました。感謝すべきなのかもしれません。
フリーメールも使わないとアカウントが消去される時代。ステータスマッチが個人的に魅力的に見えないのは、アカウント管理が大変だから。もちろん計画的に利用プログラムの交代を考えているなら、使わない手はないと思います。
プログラムによる差が大きい放置アカウントへの対応
ANA のアカウントはWebパスワード導入後、2、3カ月はアクセスできたのですが、PW を忘れ、それ以降ログインしていません。たぶん 7年ぐらいコンタクトレス。それでもマイル残高は毎月通知されます。もちろん全マイルの期限が切れて久しくゼロ。
こんな不実な会員なのに大変恐縮してしまいますが、ANAさんには膨大な広告メールを送付頂いています。申し訳ないので脱会しようとしても、ログインができません。会員を辞めるために自分の PW を照会するのも変ですし、どうしましょう。きっとANAさんは、どんな会員にも「死後も生前と同じ様に」接するのでしょう。一会員を古代の王のように。これぞANAサービスの極意。
マリオットも 2019 年頭から利用は皆無。もうそろそろ 3年になるので、アカウント抹消されるでしょうか。
DB はログインさせないくせに、広告メールだけは送ってきます。SNCF は今では広告も送ってきません。顧客情報に対する基本的な考え方がバラバラですね。
運営者による機械的な削除は、怖く感じられないこともありません。しかし意外と悪くない気がしてきました。使わないアカウントをぐずぐず保持しているのは非効率。どのみちパンデミック明けには自分のネットワーク(旅関係)は変わることでしょうし、再構築を助けてもらっている感じです。
さてさて一番分からないのがこれ。広告メールを熱心に送ってきます。もちろん行ったこともないし、ウェブサイトにアクセスしたこともありません。どこでメールアドレスを知ったのでしょう。パリ空港のプログラム(My Paris Aéroport)から漏洩?
アカウントはないはずですが...。