初乗りはエールフランスとなった 2023年でした。
クリスマスに向けて登場しただろう電飾系ハリボテは、1月まで利用されます。
イタリアの航空会社と言えば、昔はアリタリア、今は ITA で両社ともスカイチームを構成する一社です。そしてマルペンサはイタリアでも重要ハブ空港ですが、なぜかスカイチーム色は強くありません。少なくともこの航空連合のハブとは言えません。
スカイチーム加盟各社が使うラウンジも雑居ラウンジ。Schengen域へのフライトは Sal Monteverdi、Schengen 域外へのフライトは Montale Lounge が指定されています。ITA は MXP にラウンジを持ちません。
アリタリアはその能力を結集したラウンジ Casa Alitalia をローマとミラノに運営していましたが、ここには跡形もありません。
チェックインでも搭乗順でも、プラチナとゴールドの区別はなく、スカイプライオリティ Zone 2 のエールフランス。そして搭乗順はこのように大雑把。
アメリカの航空会社のように搭乗の順番を 7つも 8つも設けるのはどうかと思いますが、AFの多くの欧州便では Zone 1 と 2は同一の扱いで、全体を 2つにしか分けません。サービス展開にメリハリがないフライングブルー。会員種別という枠だけ作っても意味がありません。
一方で JAL や ANA のような上級会員だらけではないことは、利用者の立場からは歓迎されます。
やはり JGC と SFC は異常に特典が大きいのです。外国の視点からは異常でも、「JAL、ANA は上級会員による混雑がひどいため、ビジネスクラスの価値が低い航空会社という評判が定着、ビジネスクラスの販売に悪影響を及ぼしている」というデータが明らかにならない限り、JGC や SFC は安泰だと考えます。
今日はビジネスクラスなので、ご搭乗は zone 1。機材は新しい A220。シートは 1F、窓側。
このシートはなかなか座り心地がよく、へたってもいないため、エールフランスの A220 は「当たり」の機材です。
同じ路線で定点観察していると、AF の機材はどんどんサイズが小さくなっており、将来に不安を感じないわけではありません。
客室責任者のしゃべりは格式高く、発音は明瞭。仏語にこだわりを持つのか、Quality Observer の対象便だったのかのどちらかでしょう。普段の AF の機内アナウンスは早口すぎるように思います。パリ到着後、すぐベルリン便(最終便のはず)に乗務だと、言っていました。
1時間半程度のフライトですが、しっかりした機内食は出ます。一応国際線ですから。
「薬品くさいタラ」との評を見たことがある一皿ですが、その後処理を変えたのか、あるいは個人的にその臭いに鈍感なのか、薬品くささは皆無でした。
ワインが秀逸な Mâcon-Villages。エールフランスらしく、酸がしっかりしており、軽い樽香が心地よいブルゴーニュの白。
なお Champagne も選べます。現在エールフランスの欧州便の機内では JAL ファーストクラスラウンジと同じ Joseph Perrier が供されます。(今期は全てそうでした!)偶然の一致なのか、このメゾンが航空会社へ売り込みを重視した結果なのかは分かりません。
シートベルト着用サイン、禁煙サインの隣に WiFi のサインが並びます。WiFi は無料で利用できますが、通信容量は低く、テキストのみの送受信向けでした。
容量の大きな有料プラン (7 €と 15 €) もあります。
コーヒーは平カップか、マグカップで提供されます。同じキャビンでも 2種類の器でサービス。どう区別しているのか分かりませんでした。
ビジネスクラスのサービスは慌ただしく、乗務員は忙しそうですが、客は比較的のんびり食事ができて、終わると到着という良いフライト時間です。
到着 Aérogare は 2F。
今日のミラノは朝から時々小雨という天気でしたが、パリは本格的に降ったようです。