PECHEDENFERのブログ

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ALL PLUS ibis その後

 

アコーの会員プログラムは ALL には、ALL会員、ALL PLUS ibis 会員、ALL PLUS voyageur 会員がいます。後の二つの会員は、それぞれの年会費を払っています。プログラム内有料プログラムの会員です。

 

会費値上げ

アコーホテルの会員プログラム ALL は、会員用に有料プログラムを2つ持ちます。その一つが陸中国を除く ibis、ibis Styles、ibis budget の 3ブランドへの宿泊を対象としたもの。これは Ibis Business Plus として 2019年に開始しましたが、今年の 3月22日、加入会員と一緒に ALL PLUS ibis という新プログラムに移行しました。

イビス系ホテルのサブスクリプションが改善 - PECHEDENFERのブログ

年会費(1年 90 €、2年 159 €)は、プログラム移行時には言及がありませんでしたが、1年 99 €に値上がっています。2年間先払いは無くなったようです。

 

旧 Ibis Business Plus も現 ALL PLUS ibis も ALL のゴールド会員資格が付帯します。日本ではこの特典が重視されます。一方、本拠地フランスでは宿泊料割引に関心が高く、これは新プログラム移行に伴い大幅に改善(あらゆる料金区分で-15%)されました。

 アコーは見通しが甘かったと気づいたのか、年会費を直ちに 10% 値上げ。さらに 2年の会費前払いによる割引は無くなった模様です。

 

アコーによると

Votre carte rentabilisée en 7 nuits en moyenne !

平均 7泊で元が取れるそうです。ALL 会員は宿泊料 5%引きですから、ALL PLUS ibis に加入しても一般料金の 10%分の割引が上乗せされるだけです。しかしここでは15%引きの計算でしょう。すると平均一泊 94 €です。確かに ibis の一般向けの宿泊料金はこのぐらいです。

 しかしこれは甘い評価です。ALL PLUS ibis 加入による割引が 10%として計算するなら、11泊で元が取れることになります。この方が正当な評価でしょう。

ALL PLUS ibis

 

 

使い方

ibis 系 3ホテルは日本で言うところのビジネスホテル。直前の予約も多いと考えられます。私は前もって予約するため、大まかに言って ibis 一泊 75 €ぐらい。一方で 159 € 払って 2年間会員になったので、ibis の宿泊で元を取るためには 21泊必要(2年間)です。1年10~11泊以上しないと会員になった意味がありませんが、これは難しくありません。

 

ibis 系 3ブランドは、次のような性格を持ちます。

ibis:ibis, Mercure, Novotel, Sofitel という 4ブランド時代からのビジネスホテル

ibis styles:ibis レベルで内装のデザインを重視したホテル

ibis budget:ibis からサービスを簡素化したもの

 

一つの物件には部屋タイプの種類が少ない一方、物件による設備の違いは多少あります。ibis は Mercure に比べ、(同料金で比べると)部屋が広いようです。また大型の机が用意されていることが多く、ビジネスには好都合。

 

今までは宿泊実績も気になったので、ibis budget はあまり利用しませんでした。しかし ALL PLUS ibis を前提にするならゴールド会員資格は毎年付帯します。会員レベルはゴールドで十分なので、今後は ibis budget を利用して節約に拍車をかけるのも良いなと考えるようになりました。この場合 ibis → ibis budget の質の低下には甘んじる必要がありますが、一泊当たりだいたい 20 €節約できます。ALL PLUS ibis の割引分と合わせると、それまでの宿泊パターンより 25 €安上がり。

 年10泊の宿泊実績も特典ですが、これが役立つのは50泊以上してプラチナ会員になる時だけ。さすがに ibis 系に50泊は無いのでいっそのこと ibis budget にしてしまう会員も多そうです。

 

このように ALL PLUS ibis はゴールド資格を保ち ibis budget を積極利用、大胆に節約するのが一番なのかもしれません。

 

 

なおアコーのラクジャリー系物件の宿泊に役立つ有料プログラムは、ALL PLUS voyageur です。

ALL PLUS Voyageur

年会費 199 € ですが、平均 7泊で元が取れると紹介されています。対象となるホテルは19ブランド、3,800 物件。

Luxury : Sofitel, SO/, Sofitel LEGEND​
Premium : MGallery, 21C Museums Hotels, Mondrian, Pullman, Mövenpick, Grand Mercure, ,The Sebel​
Midscale : Novotel, Mercure, Adagio, Tribe​
Economy : ibis Styles, ibis, Adagio Access, greet, ibis budget

宿泊料金割引は Luxury と Premium が 20%、Midscale と Economy が15%です。ゴールド会員資格は付帯しませんが、宿泊実績が20泊つきます。損益分岐点は Luxury と Premium が年間利用 1,327 €、Midscale と Economy が 1,999 €ですから、ibis 中心でも年間30泊もするようだと ALL PLUS Voyageur の方が融通が利いてよさそうです。Sofitel 系, MGallery, Pullman をちょくちょく使う客には強力な節約ツールになりそうです。