PECHEDENFERのブログ

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イビス系ホテルのサブスクリプションが改善

 

アコーにはビジネスホテルに分類できる ibis, ibis styles, ibis budget という 3種のホテルがあります。アコーは顧客プログラム ALL の会員を対象に陸中国を除くイビス系三ホテルの利用時にだけ有効な ibis BUSINESS という有料会員制度を持っていました。会員組織内サブスク会員です。JALマイレージバンク内のグローバルクラブ会員、ANAマイレージクラブのスーパーフライヤーズカード会員にそっくりです。

 この ibis 系ホテルの有料会員組織ですが、3月22日、名称は ALL PLUS ibis に変わり、特典も無視できないほど変わります。その割には、サイトでの説明は簡単です。その記述からは旧制度の廃止と新制度の発足ではなく、あくまでも移行という位置づけのようです。

 

旧 ibis BUSINESS では

・宿泊では ALL 会員料金(フレックス料金)はさらに10%オフ

・宿泊では ALL 会員料金(ノンフレックス料金)はさらに5%オフ

・ホテル内レストランが10%オフ

・48時間前までなら宿泊保証

・ALLゴールド会員資格

・Europcarの20%割引

宿泊料金割引は会員の部屋を含めて2部屋まで適用されます。これが ALL PLUS ibis では

・宿泊では一般向け最安料金が15%オフ

・10泊の宿泊実績

・プレミアム顧客サービスの電話番号の利用

・ALL ゴールド以上の会員資格

・ホテル内レストランは部屋予約時に同時予約すれば15%オフ

となります。

 

宿泊料金の割引率は改善です。また宿泊実績が付帯するので、プラチナ会員を目指す場合は助かるはずです。宿泊保証が無くなること、ホテル内レストランをその場利用した時に割引が無いことの二点が改悪です。もっとも宿泊保証は 48時間前なので、見本市など混雑期が予め分かっている時以外は役に立たないでしょう。またイビス系ホテルはレストランを付設しない物件が多く、オンサイト割引廃止の影響は限定的です。

 利用者の状況によって変わりますが、改善になる人が多いはずです。

 大きな問題としては、旧 ibis BUSINESS のサブスクリプション期間が残っている方の扱いが明記されていません。

You will enjoy the new benefits and conditions as outlined in the new T&Cs from 22 March 2023 at no additional cost for the remainder of your subscription."

という記述からは、自動移行のように読めます。

 

新料金の記述は見つかりません。3月22日の移行時点での料金改定はないのでしょう。

 

アコーの物件に年間30泊が必要なゴールド資格に魅力を感じ、年 90€ 払い旧 ibis BUSINESS をサブスクしていた方は多いのではないかと思います。冷静に計算すると宿泊料金割引で年会費の元を取るには、1泊 10,000 円が最低料金なら25泊必要となります。しかもすべてイビス系となると、このサブスクがペイする会員は限られました。ALL PLUS ibis では 10泊ほどで年会費の元が取れます。大きな改善です。宿泊実績付帯は、アコーチェーンのホテルに年間50泊以上しないと役立ちませんが、料金割引で得する点は JGCSFC より(数字の大小で明確に比較できるという意味で)確実です。

 

個人的には、アコーに今年30泊はともかくibis はよく使うだろうと予想し、旧 ibis BUSINESS に加入済みです。今年初めて ibis を予約する時に申し込んだので、有効期間は 2025年 4月30日です。私の利用パターンでも新しい ALL PLUS ibis の方が有利なのですが、本日3月22日パリ時間 9:00 にログインしてみると、ALL PLUS ibis に変わっていました。

予想通りで良い展開です。