バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

草刈り場と化す Executive Club

 

多くの人が予想できた動きです。ブリティッシュエアウェイズの Executive Club が 4月 1日に刷新します。致命的な改悪になる会員が多そうなので、競合するライバルがステータスマッチを仕掛けています。

 

2024年12月30日の発表に対して、2025年 1月14日には エールフランス-KLM の Flying Blue 英国在住 Executive Club 会員限定でステータスマッチを実施。素早い動きでした。

https://flyingblue.statusmatch.com/ba/

実は Flying Blue は昨秋から世界の地域を指定した上で、数多くのプログラムの会員を相手に有料ステータスマッチを実施中でした。対象プログラムには Executive Club も当然含まれます。そこに英国在住限定で低料金のオファーを追加するわけですから、露骨すぎて笑えます。

BA の Gold 会員 → AF-KLM の Platnium 会員

BA の Silver 会員 → AF-KLM の Gold 会員

BA の Bronze 会員 → AF-KLM の Silver 会員

というスキームは同じですが、料金が会員レベルにかかわらず£99。他の地域向けステータスマッチでは会員レベルに料金の差があり、順に$399、$299、$99 が多いので、上位会員で格安になっています。

 

私が11月にマッチした時と同じプラットフォームです。手続きは簡単。違いは居住証明が加わるだけでしょう。

 

BA と本拠地を共にするヴァージンアトランティックの Flying Club も、ステータスマッチを 2025年1月15日から実施。これは同社が時々行うマッチと変わらず、対象も AC, AI, AA, BA, CX, EY, HA, IB, LH, SA, UA の11プログラムですが、わざわざこの時期に行うことで「下心」が見え見え。同じ UK の会社ですからね。

BA の Gold 会員 → VS の Gold 会員

BA の Silver 会員 → VS の Silver 会員

という驚きのないマッチで、Gold 会員の場合は VS の販売する Upper Class か Premium Economy、Silver 会員の場合は何らかの予約を持っていないと成立しません。そして会員ティアが有効になるのは搭乗の72時間前。搭乗がないとマッチは取り消されます。https://flywith.virginatlantic.com/gb/en/flying-club/members/status-match.html

 

なお普段のステータスマッチと違う点もあります。マッチが成立した 5会員にそれぞれ 1,000,000 Virgin Points が贈られます。これはヴァージンアトランティックとスカイチームの18社の特典航空券に替えることができます。

 

現在の Executive Club は BA にとって望ましくない使い方ができてしまうので、プログラムを刷新するわけです。BA には嬉しくない利用を行う会員も他のプログラムだと歓迎される可能性があります。それは BA にとっても、その会員にとっても幸せなこと。

 

1月から12月までの暦年単位の航空会社プログラムもまだあり、搭乗実績の評価でこのサイクルは大きな問題になります。Executive Club から会員が逃げそうだと予想される理由も、搭乗実績の評価法が 4月に大きく変わるためです。会員の立場に立つと、プログラムの引越しをするなら早い方が有利なプログラムが多いのです。

 Flying Blue も Flying Club も暦年の搭乗評価ではありません。早い方が良質な会員が集まると読んだのか、会員の決断を促してより多くの金を落としてもらおうとしたのか分かりません。いずれにしても終末期の Executive Club は草刈り場になりつつあります。

 

後に続くプログラムも出てくることでしょう。Miles & More や Saga Club も動くと相当賑やかになりますが、どうなることやら。