良いニュースと悪い予感
Carte de vinsが変わりました。左ページ
では、白ワインの古顔 sauvignon blanc, chardonnay に riesling が加わりました。右ページ
では、MédocとMcLaren Valeは大きく変わっていませんが、MensozaのMalbecが加わり、さらにPortがあります。白赤一本ずつの拡充に加え、デザートワイン。大幅にパワーアップしました。これなら「かなり充実している」レベルです。
MHは半年ほど前に、CEOが(多分ドイツ人の)再建屋に変わったのですが、前任者が進めていたリストラは十分進んだと判断したのか、少し投資へ向っているようです。IFEだって、古いタイプのものにぶつかることはありません。長距離を担うA330では、総入れ替えできたのでしょう。
この次に考えることは利益となるのが、ビジネスマンの思考です。航空券の値上がりが少々心配です。
機内環境
搭乗自体は落ち着いていて、全体的に品の良さも感じます。日本便の良いところ。
もっともエコノミーの後方キャビンでは、いろいろと騒がしいことも起きているようですが、そういう世界のことは知らずにフライトが終わります。安いなら安いなりに、伝統的な階層世界を成しているマレーシア航空。良いのか悪いのか、判断することすら困難です。
長いフライトなので、雑誌も2種。
この種の雑誌を一生懸命読んでいると、かなりの確率で英語圏の人間に間違われます。興味深い記事ほど、難しくなるという一生懸命を引き出しやすいThe Economist。どうしても顔に出るようです。
言語を間違えられるのは、信仰を間違えられることに比べると、大したことではありません。せいぜい英語版の税関書類が渡されるぐらい。
入国書類の方は、「持っているから」と断っておきました。
英語版を記入して税関で渡すと変な顔をされるのですが、本人の責任ではありません。
日本人乗務員が搭乗していなかったようです。日本語のアナウンスがありません。このフライトはJL7090という別名も持っていたはずですが、単純に日本人乗務員のやり繰りが難しかったのでしょう。
安定の給食サービス
変化を求める必要はないというか、変化は大抵の場合、破綻を意味する夜通しのフライト。まずは袋入りミックスナッツ。
お供は水とBourgogne Chardonnay。呼称と比較して、まずまずの品質のワイン。次はお馴染みのサテ。最近は3または4本が定番。もしサテが好物だと言うなら、リクエストで6本ぐらいにはなるでしょう。少し前までは6本がデフォでしたから。
この後、コーヒーやお茶、カクテルぐらいを頼んで、ひとまずお終い。フライト中、いつでもアイスクリームやカップめんぐらいは食べられます。
La nuit tombe.
おかしな運用の後方化粧室。ビジネスクラスとこの化粧室との間にエコノミークラスが2列だけあります。化粧室仕様はビジネスクラス。本日はビジネスクラス専用になっていました。マレー人の女性乗務員が非常にこまめに働く人で、ゲートキーパーをやっていました。
このAcca Kappaのコロン、化粧室のにおい消しが主な利用法。よく働く乗務員だと、しょっちゅう化粧室に入って掃除しては、最後に噴霧で仕上げています。また搭乗時に感じるMalaysia Airlines特有の香りも、Acca Kappaのこれ(Green Mandarin および White Moss)です。
機材がこの辺を飛行中、照明が落ちます。マレー時間1:37。
3:30にはキャビンは再び明るくなります。もう台湾を過ぎつつあります。
サービスのタイミングからすると後30分は遅らせても良い気がします。起きる人も半分ぐらい。夜明け前の朝食フルコース一の膳。
いきなり口直しのデニッシュ様甘口パン。
二の膳は秘伝ナシレマ。
もうマレーシア料理はさんざんという人には、オムレツでも。
この後、コーヒーが飲めるかどうかは、天候次第、風次第です。揺れているとホットドリンクは全て中止になりますから。そして日本近海は頻繁に揺れますから。
全て終わって片付けるても、まだ沖縄。後は空き時間。やはり朝食は少し後ろに倒した方が客は喜ぶだろうと思います。
食べ終わって満腹になったら再びベッドにして、本格的に寝込んでしまう客も大勢います。
夜が明けるころには東京はずいぶん近くなっています。高度も低く、新島やら利島が見えます。
そのうち房総南端、館山の南方を周って、成田に向います。
冬場のこの便では、富士が見えることもよくあります。朝日を浴びる富士と、関東の人間の好きな風景。丹沢山塊の向こう側の真っ白な山が写真でも見分けられますが、実眼だともっとはっきりしてます。
日本時間の7:08には着陸。まだ朝焼けの時刻。
到着は93番ゲート。隣にキャセイが見えますが、サテライトです。出口は近くありません。