(1) アリタリアの機内サービス
アリタリアの日本語サイト。これを見て違和感を感じる人が多いと思います。
違和感の原因は、たぶん次の通り。
「機内通訳が乗務している。」と宣伝していますが、機内で通訳が必要になりますか?つまり客が言うことを別の言語に翻訳して、客の対話相手に伝える任務の人間が必要ですか。
乗務員が自身で日本語を理解、他の客と同レベルのサービスを行うのでは通訳ではありません。機内日本語環境に関して、他社は「日本語を話す客室乗務員が...」と書いているはずです。アリタリアの書いたことは機内シェフみたいなもので、サービスで必要なプロセスの一部(日本語をクルーが理解する)を独立させ、それを担う人員を配置したということです。
不適当な宣伝と騒ぎ立てられることはないでしょうが、たぶん看板に偽りありです。「映画を同時通訳してくれ」と勘違いする客が出ないことを祈ります。
(2) コピペでしくじるJAL
JAL国内線ファーストクラスは10日に一度メニューを変えるという、なかなか贅沢なサービスです。内容もプレゼンテーションも国際線エコノミークラスよりはるかにレベルが高く、感心しています。こだわりの日本酒も魅力。
それはそれ、これはこれで、今日は暴くのが目的で登場願いましょう。ファーストクラスのメニュー。
12月上旬のメニュー日本語版。
こんなスナップショットを紹介しても、誰も読まないでしょうから、手っ取り早く指摘します。問題の部分を再掲すると、
[日本酒]※3銘柄のうち1銘柄をご用意しております。詳しくは乗務員にお尋ねください。
◇澤屋まつもとShuhari ID<京都府>
..........。
..........。
※銘柄が変更になる場合もございますので、ご了承ください。
[シャンパン]
エドシック・.....
と、日本酒は2銘柄しか無いのに、3銘柄から選べることになっています。コピペに由来する典型的なミスですね。ちなみにメニュー英語版でも全く同じミスをしています。
ここまで見事なコピペなら、あっぱれ。UUU-JJI-JGCが騒ぎ出さないかと、心配です。
ほら、新入社員に説教垂れるみたいに始めますよ。きっと。
Pechedenferは「10日毎に作るのですものね。面倒くさいものね。仕方ないよね。」という顔をして、面白がるだけ。文句を言う気はさらさらありません。内容には満足。和食は和食と認識できる膳で、なかなかまともです。10日に一度の入れ替えに加え、朝昼晩で出す物が異なり、羽田着便と発便で異なるので、ドメ専ダイヤ諸氏も飽きにくいと来ています。
とにかく奇妙な日本語は、ANAの専売ではないことは確かです。安心しました。