PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

人口当たりの新型肺炎認知件数(現状)

コロナウィルスの「高リスク集団」に対する防波堤が高くなる中、海外ミッションを一つ完了しました。情報を集めれば、心配するには及ばないという気がしました。どうせ無理なものは無理。搭乗拒否や入国拒否にあった時、どうなるか予想すれば、最善のことができると思えるようになりました。。

 

搭乗・入国で面倒事に巻き込まれる可能性があるという理由で、業務を中止/延期する必要はないこともわかりました。もっとも今回は単独行動。あらゆる判断がお手軽だったのは事実です。

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大変だったのは読めない防疫体制ではなく、ミッションそのものでした。日本人の10倍はしゃべる連中を平均10人相手に孤軍奮闘する打ち合わせが3つ。二日間で一月分しゃべりましたね。こういう事態は初めて。

 しゃべり過ぎの相手を前にして議論の流れを変えるのには、笑いが良い武器になることも実感できました。短い返答を挿入、本人以外の参加者は爆笑する一方、本人は何が起きたのか理解できずというパターンに落とし込みました。

 英語だったから温かみのある切込みができたのものの、同じ状況でフランス語だったら辛辣なものになることは明白。妙にアグレッシブな連中ですが、英語しか使わないので傷つけることもなく、今後もたぶん安心。

 

海外駐在の長かったリタイア日本老人から、自慢話ついでに「英語でジョークを用意するぐらいでないと(仕事では)だめだ。」などと説教を頂いた事があります。お手製のジョーク付きで。これはTOEICの点数を気にするレベルから一歩成長するには有効でしょうが、実務で役に立つのでしょうか。

 個人的な体験を基に言わせてもらえば、予め用意した冗談では人の注意を惹くにも不十分です。カラオケではあるまいし、決めのジョークなんてありえません。英語の交渉(やトーク)で使えるのは、その瞬間限り有効な笑い。当意即妙な応答です。交渉事に臨んだ経験があるならそんなことが理解できないはずありません。一般にリタイア組は自慢話で能力の低さ、視野の狭さを披露しがちですが、それを勘案しても不思議な認識。

 

帰路のフライトは外航でした。日本人アテンダントもいるチームにサービスを受け、時に英語、時に日本語でした。日本路線で良くあるパターンですが、皆さん疲れないのでしょうか?二日間で一か月分喋るような「極限状態」でも、それが一言語なら何でも一緒。普通に疲れるだけです。一方、普通の会話量でも多言語同時使用、何語が出てくるか分からない状況では1分で疲労困憊します。

 アテンダントが口を開いたら、英語か日本語か一瞬のうちに判定しなければなりません。常に緊張し、注意深く音を聞き分け、自分の言語ライブラリーと対照して判定するのですからストレスは当然という気がします。個人の意見としては、日本語対応するなら100%日本語にするべきで、それができないなら BA のように全て英語でやって欲しいものです。

 しかしながら他の日本人客はそうでないので、日英混合サービスがあるのでしょう。それでストレスにならないとは...Pechedenfer は基本部分で言語認識が苦手なのかもしれません。自分のことは自分では分かりません。

 

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さて私用だろうが、業務だろうが海外渡航を著しく困難する新感染症の蔓延。発生件数にかなり変動がありました。発生件数の上位30カ国を比較してみます。

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日本は、発生件数で世界ランキング7位と没落傾向。

 

かねてから言っておりますが、せめて人口当たりで比較しないと意味に乏しいので、今回は人口100万人当たりの発生件数を計算、日本の発生頻度を1として他国の危険度を算出してみました。すると

 

・世界一はサンマリノ。日本の200倍も危険な国です。スケールが違います。

・韓国は世界第2位。日本の40倍危険です。人口が大きい国の中では断トツ。

・イタリアも相変わらず大したもので、日本の22倍危険。

・欧州の金持ち小国はノルウェー5倍、スイス7倍、アイスランド36倍と結構危険。

・ドイツ、フランス、スペインなどの欧州主要国は、日本の 2~3 倍ぐらい危険。

・香港、シンガポールは日本との差が小さくなっています。4倍、6倍の危険性。

・中東は新興危険国で、すでに日本の1.4倍~11倍と胸を張れる水準です。

・台湾、UK、マレーシア、インドなどは日本より安全なようです。

 

日本は22位にしかなりません。相対的には感染の危険性が低い国になりつつあります。現在、政策への批判は止まないし、それは当然だと思いますが、今後ブレークがなく、この調子で抑え込むことができれば、頑張ったことになります。