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ロンドンの状況

社会が活動を再開した途端、感染の勢いが増しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新しい情報に多くの方が敏感になっていることと存じます。さてYahoo!のニュース一覧に見つけた奇妙なヘッドライン。

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「闇修行?飛行機マイルの誘惑」ではありません。「第2波来れば別の道?宿主の志」の方です。宿主(しゅくしゅ)という学術用語が使われていますが、どういう修辞が控えているのか、興味がわきませんか?

 しかし開けてみたら「しゅくしゅ」ではなく、「やどぬし」でした。「第2波来れば」でコロナウイルス感染拡大に主題を限定、すると宿主はウイルスがとりつく生物と読むのが筋ですがね。珍妙な修辞を期待したのですが、残念。

 

さて今日はロンドンの話題をまとめてみました。

 

(1) Heathrow 空港では 7月 7日、アメリカン航空が Terminal 5 に移ります。このターミナルはブリティッシュエアウェイズ専用なので、大きな出来事。

American Airlines moves into Terminal 5 at London Heathrow – Business Traveller

この引越しの背景には、おそらく

・大西洋ジョイントベンチャーの効率化

・BAの路線、運航便をしばらく削減

があります。AA は LHR から、DFW, JFK, ORD, MIAへそれぞれ毎日運航。この設定はこのままでしょう。

 今までAAが利用していた Terminal 3 には、Terminal 5 とは異なる雰囲気があります。BAを使っても AA を使ってもいつも同じターミナルでは、飽きそうな気がします。ロンドンから北米へ飛ぶ日本の方はあまりいないと思いますが、Terminal 3 のキャセイラウンジ(現在閉鎖中)や BA ラウンジ(こちらも確か閉鎖中)へ現れるアメリカ人が激減することで変化を感じられそうです。JALも Terminal 5 へ引越しなんてことがないことを祈ります。

 現在 Terminal 5 では、Galleries South Club, First Lounge とファーストクラス客のために Concorde Terrace が営業しています。The Concorde Room は閉鎖中。

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The Concorde Room Cardは、閉鎖期間に等しい期間の有効期限延長を行うべきだと思います。閉鎖期間が確定してから、措置を発表するのでしょうか。

 

この項目については、だいぶ情報がまとまったので、8月8日に改めて一つの記事にまとめました。

ヒースロー Terminal 5 でのサービス向上 - バス代わりの飛行機

この方が包括的です。

 

(2) 7月10日より、日本を含む 59 の国と地域、14ものUKの海外領土からイングランドへの入国に際して、自己隔離による14日間の健康観察が不要になります。入国14日前から別の国を訪問したり、滞在していないことが条件です。

Coronavirus (COVID-19): travel corridors - GOV.UK

これは6月にブリティッシュエアウェイズ、ライアンエア、イージージェットが当局を相手取って訴訟を起こしていた件ですね。係争の大きな部分が解消します。

British Airways, Ryanair et Easyjet attaquent en justice la quarantaine britannique | Les Echos

訴訟の行方はわかりませんが、イングランドも大陸欧州並みになりました。国内の感染状況が EU より悪いことを反映し、国のホワイトリストEU よりだいぶ長くなりました。今や日本から直接渡航するなら、大手を振るって EUイングランドに入国できますね。ただし現状では「行きはよいよい、帰りは恐い」ですので、ご注意を。

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(3) コロナウイルス感染症が下火になっても、数年間移動の低迷は避けられないと予想するエコノミストは多いのですが、当面のところ感染拡大が続きそうなので、航空会社の経営陣が暗い未来を心配するには及ばないようです。要は数か月先までのオペレーションをどうするかに注力していればよく、それは報道にも表れています。

 ブリティッシュエアウェイズは、全短距離便を Gatwick から Heathrow に移すようです。9月の終わりまではその運用が続くと発表しました。

British Airways switches all short-haul flights from Gatwick to Heathrow until at least September

便利な Heathrow に欠航が多く、空きが十分できた一方で、短距離便はビジネス客が拾えるし、国内線は感染防止に関する制限が少なく、運用が機動的に行えるということなのでしょう。

 

Gatwick発の長距離フライトも再開しているので、BA が Gatwick を撤退または大幅縮小するわけではないようです。

British Airways restart long-haul flights from Gatwick - but all short-haul routes move to Heathrow

ご存じの通り、BA 長距離便のレジャー・バカンス路線は Gatwick に集まっています。イギリスあるいはヨーロッパからのバカンスの予約状況は、悪くないということです。

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今の世の中、人が現地へ行くのは困難でも、ニュースは変わず届きます。便利な時代です。