JALの国内線が変わります。個人相手に販売される航空券の料金区分が単純化されます。変更の対象となるのは、4月12日以降の搭乗に関わる航空券です。
JALの FLY ONポイントの計算サイトには、新旧の国内線料金区分が記載されています。
JALマイレージバンク - JALグループ便ご利用路線のFLY ONポイントを簡単計算!
先得3種+特便4種がセイバー+スペシャルセイバーの2種類に組替ったのはかなりの単純化です。現在と変更後の普通席の加算率一覧は、以下の通りです。
割引運賃の種類もかなり減りました。この意味では改悪かもしれません。
4月12日以降の国内線を JAL のサイトで買おうとすると、
スペシャルセイバー、セイバー、フレックスの3種類
の運賃が表示されます。スペシャルセイバーにはファーストの設定はありません。
さて本記事で取り上げる主題は、BAのエグゼクティブクラブへの加算が変更になるかどうか。
航空他社を利用した場合に獲得できるマイルや Avios は予約クラスで計算されますが、多くの航空会社では国内線が国際線とは異なる料金体系を持ちます。そして国内線航空券も国際線と共通する予約クラスのシステムに組み込まれていますが、それが公表されることは少ないのです。JAL国内線も搭乗手続きを行うまで予約クラスは分かりません。(直接問い合わせれば教えてくれるかもしれません。)
現在 BA での JAL 国内線利用による Avios 加算レートは以下の通りです。
ファーストクラス:F 150%, E 125%
ビジネスクラス:J 110%, I 85%
エコノミークラス:Y 100%, A 75%
得られる Tier Points は、F と E が 60、J と I が 40、Y が 20、A が 10 です。
さて上記の JAL のサイトでファーストクラスとクラス J の料金区分とマイル加算率を調べてみると次のことが分かります。
Flex:F 150%, Class J 110%, 普通 100%
Saver:F 125%, Class J 85%, 普通 75%
Special Saver:Class J 85%, 普通 75%
これらを BA の Avios 加算レートの一覧と比較しやすいように並べ替えましょう。
ファーストクラス:Flex 150%, Saver 125 %
Class J:Flex 110%, Saver 85%, Special Saver 85%
普通:Flex 100%, Saver 75%, Special Saver 75%
何のことはない、JAL 国内線では
Flex 運賃は F, J, Y
Saver と Special Saver 運賃は E, I, A
の予約クラスになるようです。(それぞれ順にファースト、ビジネス、エコノミークラスの予約クラス。)
この対応が正しければ、どの航空会社の加算チャートでもJAL 国内線のマイル加算を計算できるようになります。
4月12日に JAL 予約クラスの一新が起きない限り、BA エグゼクティブクラブへの加算は従来通りになりそうです。
まずは一安心の日本在住 BA 会員。JAL の予約クラスが滅茶苦茶になったとしても、4月12日以降にならないと分かりません。エグゼクティブクラブへの最初の加算は 4月17日ですから、何か起きるとこの日は大騒ぎになります。
予想としては、BA は「最も容易なワンワールドエメラルド」であり続けることでしょう。