PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

BA エグゼクティブクラブ遠隔利用 tips (2)

 

本ブログの開始時、British Airways (BA) の会員プログラム Executive Club (EC) を利用する日本人は少なかったようですが、今ではすっかり市民権を得て日本語の情報も増えました。私も散発的に記事を書きますが、遡って整理することは自分自身にも有用です。この理由から EC を意識して取り上げることにします。

 

BA の以遠権フライト

EC のゴールド会員、シルバー会員の資格獲得と継続には、各会員年度に BA (または IB 運航 IB 便) に 4搭乗しなくてはなりません。この記事の表題通り、日本は BA の本拠地ロンドンから離れているため、この条件が問題になりやすいのです。ロンドンに行かなくても BA に搭乗する方法はないかと、誰しも考えることでしょう。

 

そこで以遠権フライトの活用。調べるべきは fifth freedom routes です。網羅されているかどうかはともかく、BA のみならず全航空会社を対象に調べた方がいらっしゃり、以下のサイトで公開されています。

Complete List of Fifth Freedom Routes - Australian Frequent Flyer

全て今年に入って確認したようです。

 

BA は以下の路線を持ちます。

SIN-SYD, NAS-GCM, ANU-TAB, ANU-PLS, ANU-SKB, UVF-GND, UVF-POS

IB の路線はリストに見つかりません。

 

SIN-SYD は長距離路線(LHR-SYD)の中継で生じた部分路線で、3,900 マイルあります。この距離なので料金は安くありませんが、これは状況次第。他の 6路線はカリブ海の島間移動でどれも短距離です。なお ANU-SKB は BA の最短路線になります。

 カリブ海に時々出かける人なら、BA の以遠権フライトを使うのは容易でしょう。利用できそうな人は頭の隅に入れておいて損はないと思います。場合によっては、SIN-SYD も使えます。

 

EC の利用が向いている人

この項目は雑感です。プログラムを利用中の人もこれから利用する人も、他の会員の所感には関心あると思います。私の「10年間 EC を利用した実績」が意味を持つかどうか分かりませんが、参考にしてください。

 

日系が肌に合わないとか、イギリスが好きだとか、人と違うプラグラムを使ってみたいなどという動機があり、以下の条件にいずれかに当てはまる人は是非 EC を試してもらいたいものです。

 

JAL 利用が多い人

JALoneworld の一員ですから、JAL 利用は EC に登録できます。確かにそうですが、それ以上のものがあります。JAL は昔から BA との関係が強く、おそらく BA は AA の次に関係深いパートナーでしょう。今でも JV 実施や、相互の顧客へのサービスなどでその関係が伺われます。三大航空連合内で加盟会社間の関係がフラットではなくなり、脱共通化・再グループ化の動きが強まる現在、日本在住は EC 利用に有利な条件の一つです。

英語で普通に情報収集する人

二つ意味があります。一つは英語での情報が多くて早いからです。これについては説明不要でしょう。

 もう一つは本人の性格の問題です。どんなプログラムでも自分に合う利用で実り多くなりますが、EC ではこの傾向が極めて強いと感じます。誰にでもお得という情報は乏しく、個人の状況(居住地、業務での移動状況、自由時間の状況、予算、旅行のパターン)に特殊な方法が多いことを前提にした方が良いと思います。そのため一次情報に近い情報を広く集めることが好きな人には良いプログラムになります。

欧州、カリブ海周辺、状況によってはシンガポールシドニーへ時々行く人

上記の以遠権の項目で書きましたが、これらの場所に定期的に行く人は、よく問題になる BA 運航便への搭乗をついでに済ませることができます。これらの場所になじみがない世界中の人達より、上位会員資格を得る点では相対的に有利。この条件が上位会員の数を抑える結果、特典枠を増やし、改悪を遠ざけると考えれば、向いているという意味が理解できると思います。相対的に有利なのです。

空港間単純往復を避けたい人

JALANA だと一日に羽田-沖縄を2往復するとか、国内線でターミナルから出ずに飛来した機材で帰るなどということが普通に行われているようですが、EC はそういう利用が難しかったり、金の無駄遣いにしか見えないように作られています。日頃の生活パターンを変えずに、少し贅沢に利用を増やすことが効率よい使い方になります。この意味では、赤組・青組ダイヤモンド修行に嫌気がさした人にも向いています。