Lufthansa が Senator Lounge をベルリンブランデンブルグ空港ターミナル 1 にオープンしたというニュースが少し前にありました。
ベルリンブランデンブルグ空港でルフトハンザラウンジが新開店 - PECHEDENFERのブログ
是非これは訪問しなければと思いたってからずいぶん時間が経過しました。ようやくその機会がやってきました。
実は FRA や MUC のように Business Lounge と別に Senator Lounge を設置したと信じ込んでいました。本来は前者が LH を含めたビジネスクラス客の利用するラウンジ、後者が Senator 会員と提携会社ファーストクラス客の利用するラウンジです。Lufthansa が Senator 会員に要求する搭乗水準は高く、ANA ならダイヤモンド会員並み。扱いもそれ相応でしたが、スターアライアンスの盟主として LH は施設を広く開放、他社会員を甘やかして 25年。エーゲ航空で年間 12,000 mile しか飛ばないゴールド会員 (A3*G) でも Senator Lounge を利用できます。
Business Lounge は冷菜だけ、Senator Lounge はホットミールもあるという具合に少し差があったのですが、近年はその辺もあいまいになってきているようで、すっかり国際的になった利用者は LH のラウンジ区分に必要性を感じなくなってきています。
スターアライアンスゴールド (*G) 会員ならどちらのラウンジへもアクセス可能なので、大ドイツの首都空港にできた Senator Lounge にも行ってみたくなるというもの。
入口に立つと、確かに 2種のラウンジがあるように見えます。
しかし内部に区分があるわけではありません。せいぜい受付から入って右に行くとホットプレートが置いてあるコーナー、左に行くと冷菜が置いてあるコーナーがあるという程度。二つの表札を掲げるものの、実質は一つのラウンジでした。Lufthansa は彼らの伝統的なラウンジ区分を無くしたいのかもしれません。
今回の訪問はそれを何となく感じたのが収穫。
ラウンジ自体は空いていました。
真面目にくつろぎたかったので、真面目に写真を撮っていません。これはホットプレートのすべて。LH らしく控えめですが、文句ありません。
ワインは赤3種、白3種。
赤にはポートが含まれ、白には泡が含まれます。
自ら取ってくると、いかにもラウンジ風な皿が出現します。やはり係員が盛り付けを行うことは重要ですね。空港ラウンジで係員の盛付けを評価する人は少ないのですが、この点に無神経だとどういうサービスに慣れているのか想像できてしまいます。
この雑誌は季刊誌ですが、ドイツワインに関してよい情報が得られそうです。新聞よりは平易で読みやすいのは、関心の有無が問題?
そういえば 2023年末の贅沢品消費期にはシャンパーニュが落ちて、その他の泡が延びたというニュースがありました。
他の Lufthansa ラウンジと同様、弛緩し過ぎることなく落ち着いた時間を過ごせます。大変良い点です。
なおこのラウンジは、ターミナル 1 Schengen 域用の巨大な A, B コンコースの一つ階上、つまり C, D コンコースの階に存在します。ガラス張りの階段室に階段に沿ってガラス張りのエレベータが設置されます。アプローチは Tempelhof ラウンジと同じ造りです。
さて日本でスターアライアンスゴールドと言えば NH*G。中でも圧倒的多数は SFC 会員。彼らは Tempelhof ラウンジよりこちらを使うことが多いはずです。ANA を使うと BER には LH 便が接続するためです。この見立ては正しいらしく、二回の LH ラウンジ利用では二回とも日本語で会話する客とすれ違いました。Tempelhof ラウンジには三回行きましたが、日本語を聞いたことがありません。
平 SFC と同一視されたくない症候群の方は LH ラウンジ内では FAZ* を広げるか、(利用航空会社にもよりますが)Tempelhof ラウンジへどうぞ。出発コンコース上階部分 (C, D = non-Schengen 行) に相当する距離を往復して、食べ放題で得るカロリーを少しでも減滅しましょう。
*: Frankfurter Allgemeine Zeitung。テーゲル時代、LH ラウンジには Süddeutsche Zeitung もありましたが、今回は見つかりませんでした。残念。