PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

エーゲ航空 ATH extra-Schengen ビジネスラウンジ

 

エーゲ航空は neo era と称して、主力機材の A320A320 neo に更新し、合わせてロゴ、機体外装、機内デザインの一新を進めています。2018 年にこの改革はスタートしました。その一環で全ラウンジの刷新がパンデミックの間に次々行われました。最近の話題は新制服の導入。昨年の話です。

The new AEGEAN uniforms

エーゲ航空のラウンジは、ATH の Schengen 域発着ピア (B)、non-Schengen 域発着ピア (A)、SKG、LCA の4箇所に設けてられています。neo era におけるラウンジ更新は大掛かりで、ATH ピア A、SKG は拡張のために引越しています。

 2022年までに私は ATH ピア B、SKG のラウンジは訪問済み。残る 2つの引越・新装ラウンジを攻略する時が来ました。

 

まずは ATH ピア A にあるビジネスラウンジ。neo era に引越して、床面積が大きくなったラウンジです。おそらくこの会社がもっとも力を入れるラウンジ。

 

ピア A では他社ラウンジはコンコースの上階にありますが、エーゲ航空ラウンジはさらに一階上に位置します。エスカレーターやエレベータを降りると広々としたホールで、巨大な電光表示が目立ちます。DOH や IST と似たような「装飾」ですが、これらの空港が距離的に近いことを思い出します。

 

入口。

深い青が基調色です。特に壁はそうなっています。

 

飲食物を供給するコーナーが4つあり、一つは従業員が対応するバーです。

 

それぞれ少しずつ置かれるものが異なります。ただしそれは組合せの問題です。

 

バーには従業員が 2人いたので、写真はなし。

 

エーゲ航空ではギリシャを本拠地に活躍する konstantinos lazarakis MW (Master of Wine) が定期的に 4種のワインを選んで、フライトやラウンジで提供します。ギリシャ国内の 3つのラウンジでは 4種全て供与されていますが、LCA では品切れもありました。それはともかく、ギリシャ産の「優れた」ワインが(多分月替わりで)常に 4種試飲できるなんて、ワイン好きにはたまらないサービスです。このサービスは仏伊独西葡米豪チリなどのワイン生産大国の航空会社が実施しても面白くありません。ギリシャチェコクロアチアスロベニアなど世界市場をほとんど持たない国で価値が出るサービスです。エーゲ航空は良い点を突いています。

 その時々に供給される 4種のワインは、機内誌 blue で各々半ページを使って解説されます。

 

シート、チェア、テーブルは、コーナー別に演出が異なります。最初はダイニングを意識したコーナー。

 

チェアが少し異なり、これは「お茶するところ」を想定しているのかもしれません。

 

一方これは伝統的なラウンジ風ですね。黒い応接間型チェアが並びます。

 

家族と一緒にカジュアルに過ごすなら、長いソファもあります。

実はこれらのコーナーは LCA のラウンジを除いて共通しています。同じ人がインテリアを担当したものと思われます。

 

ビジネス客が打ち合わせを行うコーナーも2室用意されています。このコーナーは他のラウンジにはありません。

その他には居眠りにちょうど良いリクライニングするソファーが並ぶコーナー、ホールからの視線を避けるために個々のソファーが隔壁で隠されているコーナーなどがこのラウンジに特徴的でした。

 

面積が十分あり、おそらく混雑することはないと思います。世界的な状況を考えるとSchengen 域は広がる一方。今後はこの空間を持て余すのではないでしょうか。

Espace Schengen : accord pour l’adhésion partielle de la Roumanie et la Bulgarie – L'Express

 

入室については特筆することはありません。ビジネスクラス客とスターアライアンスゴールド会員が対象で、スターアライアンスのポリシーが適用されるはずです。

 

エーゲ航空のラウンジは片付けが早く、他人の食べ散らかしを目にすることはほとんどありません。むしろこれが出来ないラウンジに高評価はありえないと思いますが、現実にはそうでもありません。皆さんはどういうご意見をお持ちでしょうか。