エーゲ航空（A3）は4つのラウンジを持ちます。昨日宣伝とお知らせを兼ねて A3 からメールが届きました。それによると2021年 9月から A3 は大きな投資をしてラウンジの改修を進めているとのこと。メールの内容を整理してみました。以下、階数の表現を欧州式（．．．-1階、地上階、1階、2階．．．）に統一しています。
ラウンジ更新
最初に改修が終わったのは、テッサロニキ空港（SKG）のラウンジ。500 平方メートルの空間を提供します。ラウンジ内に搭乗口があり、機材への直接アクセスが特徴。このラウンジはすでに利用したことがあります。旧ラウンジとは場所が変わっており、1階から地上階へ移りました。この空港は搭乗橋が無く、地上を歩くか、バスに乗って機材に到着します。新ラウンジを利用した時は乗継でしたが、到着も出発もラウンジ前に機材が停機したため、移動は最小限で上下動は皆無という極めて稀な「乗継におけるラウンジ体験」でした。
SKG ラウンジの新装オープンの数か月後、アテネ空港（ATH）Extra Schengen エリアのラウンジが更新されました。3階に位置する 1,250 平方メートルの空間で、「息をのむような眺望」を提供します。
さらに今年の後半、ラルナカ空港（LCA）に全く新しいラウンジをオープンします。数年前、私が LCA に行った時は A3 ラウンジは窓がない穴倉で、ホテルのメインバーのような内装でした。
A3 901：LCA-ATH エコノミー（その１） - PECHEDENFERのブログ
ATH の Intra Schengen エリアのラウンジはリノベーションが終わっており、新しい内装でグレードアップした飲食物を提供しています。このラウンジも私は改装後訪れていますが、SKG と同じコンセプトによる空間で、リラックスした時間を過ごせました。
ラウンジの利用制限
そもそも A3 は ATH の Intra Schengen エリアのラウンジを拡大する計画でした。空港ターミナル自体が拡張されているはずだったのです。しかしパンデミックのためターミナルの工事が遅れており、ラウンジの拡大も未達となっています。そのため利用客の容量に問題が生じており、混雑時にはそれが特に顕著になります。ラウンジ拡大が実施されるまでの間、A3 はラウンジ利用ポリシーを一時変えます。
5月12日より（ゴールド会員でない）同伴者がいるゴールド会員は、Goldair Handling Lounge に案内されます。ただし A3 ラウンジ職員が常にアシストに当たります。この場合、補償代わりにゴールド会員に特典マイルを 200（国内線）または 500（国際線）が提供されます。
ATH の Intra Schengen エリアラウンジ
ATH の Intra Schengen エリアにはルフトハンザ（LH）もラウンジを営業しています。これはスターアライアンス（SA）ゴールド会員なら利用できるので、A3 ゴールド会員も今まで通りこのラウンジを選択できます。
ただし注意すべきことは、SA ゴールド会員資格で利用する場合、SA 加盟会社の運航するフライトで出発しなくてはなりません。これは SA のラウンジ利用ポリシーです。そして A3 の数多くの短距離フライトは、その子会社のオリンピック航空（OA）によって運航され、OA は SA 加盟会社ではありません。便名が OA で始まる場合、ルフトハンザ航空のラウンジは使えないことになります。
以上の情報を元にすると今後しばらくの間、乗継ぎも含めて ATH から出発する A3 ゴールド会員は、以下のラウンジが利用可能ということになります。
A3 利用で extra Schengen へ：A3 ラウンジ
SA 利用で extra Schengen へ：A3 ラウンジ
A3 利用で intra Schengen へ：A3 ラウンジ (単独旅行) 、LH ラウンジ (単独・同伴旅行)
Goldair Handling Lounge (同伴旅行)
SA 利用で intra Schengen へ：A3 ラウンジ (単独旅行) 、LH ラウンジ (単独・同伴旅行)
Goldair Handling Lounge (同伴旅行)
OA 利用で intra Schengen へ：A3 ラウンジ (単独旅行)
Goldair Handling Lounge (同伴旅行)
A3 以外の SA ゴールド会員が ATH から intra Schengen エリアに出発する場合、A3 ラウンジを利用できるかどうかは分かりません。一時的に断ることもあり得ます。なお SA の規約上、他社 SA ゴールド会員が OA を利用する時は A3 ラウンジ、LH ラウンジの利用資格とはなりません。
