というのが正式名称のようです。ANAのキャンペーン。
プレミアムポイントの特別倍率での積算について | ANAマイレージクラブ
コロナウイルス蔓延の結果、航空会社は営業を続けても、飛行機があまり飛ばない事態になっています。たくさん搭乗することで優遇されるのが上級会員ですが、飛行機に乗れないのが航空会社の責任である現在、資格の例外的な取扱いが必要になっています。疫病流行の終息とその後の営業を考える航空会社なら、必ず何らかの緩和措置を行うはずです。さもなければ、他社がターゲットを限定して上級会員を引き抜きます。
ANAも旅客減少、入国制限のため、痛手を被っているはずですが、マイレージクラブ会員に提供したのは、半年間プレミアムポイント2倍でした。想像してみてください。チーズバーガーが自動的にダブルチーズバーガーになる世界を。半年も続くのですよ。疫病蔓延ですっかり低調になった社会を元気づけるような話ではありませんか。
1月から6月までのフライトが対象となり、すでに搭乗が完了した分も2倍になります。SFC修行がカットオフされたなんて方もいるのではないでしょうか。そういう人は嬉しさ半分で、欲求不満が残ると思います。その癒しは、ダイヤモンド会員到達にしかありません。
このまま新型肺炎の流行が終息すると、ベビーブームは望めませんが、ANAのダイヤモンド会員は凄い数になることが予想されます。2021年は Group 1 の札の下に搭乗30分前から人が立っており、ダイニングエッチ💋の列は受付まで延び、エコノミークラスの通路席、窓側席、非常口席は指定できず、機内では右を向いても左を向いても脱いだ靴...ANAはさらにANAらしくなりそうです。
航空会社、特にレガシーキャリアは個性。個性がしっかりしていない会社は、生き残れません。ますます個性的になるなら、上級会員が増えることは良いことなのでしょう。
JAL はまだ発表がないようですが、ANA同様、半年間FOPを2倍にするのでしょうか。しかし JAL の場合、すでにステータス会員向けにダブル FOP、1.5倍 FOP を一月に限って行っているので、あまりインパクトがありません。またANAの後追いではイメージダウンになりかねません。
後出しの方が不利なのは、仕方ありません。Qatar も ANA も収拾がつかなくなるリスクを甘受し、早く決断したのです。そして実際に収拾がつかないことになって、ネタを提供してくれそうです。Qatarは会員資格延長ですから、副作用は搭乗の減少でネタ的には面白くありませんが、ANAの場合、上級会員が「必要以上に」増えるという副作用。先行きに注目です。