緊急事態宣言
一都三県と大阪府、兵庫県、福岡県を対象に緊急事態が宣言されます。今のところ、明日宣言、明後日から GW 明けまで有効になる予定。
宣言されたからと言って、個人の行動は自粛以上にはなりません。ただ「三密」を含め、人と会うこと、人が集まることに対する社会の視線はより厳しくなります。報道はこれまでより大胆に行われ、従わない者に対する批判は強くなります。
夜のお店、スポーツクラブ、娯楽施設、大きな商業施設、イベント団体に行政から強い要請がなされることはほぼ確実な情勢。無視しても罰則はありませんが、社会から排除されそうな気配が感じられます。
JALプラザTABITUS+STATIONは、4月中旬まで土日を臨時休業にするようです。平日も休業になるのでしょうか。
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JAL や ANA は減便を追加するようですが、欧州ほどひどいことにはなっていません。公共交通網は社会インフラですから、国から特別扱いされる分、営業の適正化には限度があります。不急不要の外出はこれまで以上に自粛が普通になり、休日の機内はがらがらになるでしょう。
こういう情勢で何ですが、こうして並ぶと ANA と JAL のメイクの違いが際立ちますね。
航空会社も、物理的距離の保持を徹底したらどうかと思わないでもありません。グループ客、個人客に関わらず、隣と前後はブロック、一人一人孤立。シートマップは市松模様に。ゲート付近のシートも交互になるよう、半分をブロック。搭乗の順番もA、K席、C、H席、D、G席、E、F席などと場所指定で。降機も同様に。機内では人と人の3フィート以内の接近をシートベルト未着用者と同程度に注意。そこまで行えば、社会から文句を言われることはなさそうです。
オリンピック聖火といい、羽田空港の国際線拡充といい、平時なら後を引く出来事ですが、今や話題性ゼロ。恐るべしコロナウイルス。
知事はスター政治家になるチャンス
緊急事態宣言で重要な点は、知事の判断で動産、不動産の徴用、徴発が可能になること。これには強制力があり、ごねるわけにはいきません。都知事が「緊急宣言を早く出せ」とうるさいのも、都行政の自由度が上がり、自分が目立つことができるので当然。
対価は支払われますが、ホテルや体育館を都が使うと言えば、差し出さなければなりません。しかしながら、住宅密集地の中や病院の隣に広大な空き地を持っているような場合を除き、個人には関係ないお話なのではないかと。大型の車なども対象になりえますが、戦争ではないので、そこまで切羽詰まることもないと思います。
物品も徴発できます。工場で生産されるマスクを全量買い上げ、都民に配給するというような人気取り政策も容易になります。各知事、力の見せ所ですね。
北海道知事や大阪府知事あるいはNY州知事のように、パンデミック対応で目覚ましく評判を上げる政治家がいます。頼りになるという印象は、政治家が最も欲しいもの。この種の社会混乱は、滅多にないチャンスです。彼らを見ていると、平易に毅然と語ることがいかに大切かよくわかります。サラリーマンが好きなリーダーの何たら本に格好の事例を提供しそうです。
「観光」、移動
今年、桜は普通に見たという人が多いのではないでしょうか。花見の名所はだいぶ閉鎖されたようですが、そもそも現代日本では「人あるところに、ソメイヨシノあり」。わざわざ名所で人混みを形成する必要はありません。人がまばらな所に座ってサンドイッチを広げるぐらいの花見だったら、できる場所は無数にあります。そもそも通行するだけで十分という気もします。状況に応じた楽しみ方を探す必要を感じました。今年、名所にわざわざ出かけたのは、もはや発想に柔軟性がなくなった老人ばかりでしょう。
AF-KLMのフライングブルーは4月もプロモアワードなし。一覧表も消えましたが、無用なので当然のこと。表が無くなった代わりに、出発地と年月日を入力、プロモアワードを検索する仕様に変わっています。もちろんプロモアワード自体ないのですから、機能しません。
このタイミングでインターフェイスを大きく変えてくるなんて、フライングブルーは危機をチャンスに変えたつもりなのでしょうか。
不要不急の外出に該当しないので、堂々と街へ出ました。桜もその時に十分楽しむことができました。スマホをのぞいていたら、Googleのトップページにこんな文句。ポルトガル女とガリシア女の思考の違いとか、Toulouse とCarcassonne のカスレの材料の違いなんかを普段検索する Pechedenfer はさすがにギクッとしました。
「家にいろ、命を救え」と警告。Google がこんな物言いをすることがあったでしょうか。これはリンクになっていますが、アクセスしたらWHOが創造性皆無、何を今更の知識で訴えていました。
彼らの言うことは何もかも白々しく感じられ、「いい加減にして消えろ」の気分。
そして買い物に入ったスーパーには、Bourgogne Pinot Noirの2016, 2017, 2018が並んでいました。この商標のワインが4本しかない商品棚に3つのミレジム。商品管理が悪いのか、極端に良いのかどちらかです。ちょっと冴えない Louis Latour の赤とはいえ、Bourgogne の垂直試飲は一般に難しいので、とりあえず買ってしまいました。
外出自粛時の生命線は、恐らく洋の東西を問わず同じ。騒ぎが終わった後には、世界中でアルコール依存症が増えていることと思います。
病気を避けたため、別の病気になることは珍しくありません。診療科は違いますが、医者が忙しいのは変わりません。医者は使い倒される人間社会。雇用が不安定な人から見ると羨ましいことでしょう。ブログもこっちを避けたら、そっちとすぐに対応できるとよいのですがね。