PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

行くには行けそうなイギリス

今イギリスって、大した手続きなく入国できるのですね。イギリス政府のサイトによると、14日の自己隔離が必要な国から日本国は除外されています。

Coronavirus (COVID-19): travel corridors - GOV.UK

第3国を経由しない限り、日本に籠っていた人の入国は問題ないようです。

You may not have to self-isolate if you are travelling from one of the countries, territories or regions listed below. You will still need to complete the passenger loactor form before you enter the UK.

  You will need to self-isolate if you visited or made a transit stop in a country, territory or region that is not on the list in the 14 days before you arrive in England."

 

なおこの記述では、スコットランドウェールズで入国する場合、後半の条件は保留になり、その後イングランドに陸路移動する時に初めて問題になるのですが、それで良いのですか。それともイングランド以外では入国できないのですか。

 

日本の他に 70程度の国、地域が同じ扱いになっていますが、孤島の小国、小さな英国領などが多く含まれるので、数ほどには対象者は多くなりません。比較的人口の多い国としては、Taiwan, S Korea, Malaysia, Hong Kong, Vietnam, Thailand (from 19 Sept), Singapore (from 19 Sept), Australia, New Zealand, Cuba, Denmark, Finland, Germany, Norway, Poland, Sweden が含まれます。

 

9月16日の報道では、BAの社長が「このままでは潰れるから、政府はさっさと国境を開けろ」と言わんばかり。

British Airways ne survivra pas …

リストラも正当化する始末。

Le patron de British Airways justifie les coupes sévères dans les effectifs - Le Soir

イギリスは日本に比べるとはるかに入国が緩く、国境を越えた往来が激しそうに見えますが、日本ほどには国内線が稼がないのか、資本の注入にうるさいのか、ホワイトリストの国々がイギリスをウイルス汚染地と見ているのか、あるいはその全てなのかでしょう。

 BA が消滅しても、他国の資本の支配下になっても、イギリスの空を他国の会社へ譲ることになります。他のセクターとのバランスをとった救済策は必要ですが、開国してしまえば BA が自律回復そうなことも悩ましいところです。

 

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イギリスが「遠慮なく来てくれ」と言っても、帰りのことを考えると、まだまだ腰が引けます。

水際対策の抜本的強化について(新型コロナウイルス感染症)厚生労働省

日本での検疫は現在、以下の通り。帰国後は14日間自宅隔離。それに加えて空港で簡単な検査(PCR検査)を受け、数時間~2日間結果待ちのため空港待機。

 イギリス政府が入国制限を劇的に変えても、出発する国がこの調子では、観光客は望めません。入国しやすいことが効果的に働くのは、しばらく帰国の必要がない駐在員、留学生、生活に余裕がある年金生活者などに限られてしまいます。

 

HND-LHR間のフライトはあるにはあります。何はともあれ、向こうに行くまでは何とかなりますね。

 

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医療の観点からは、コロナウィルス感染症に関してかなり知識が蓄積したようです。多くの国で、以前のように大量に死者が出ることはなくなってきました。すると「戦う武器が少ない(例えばタミフルがない状態になった)」季節性インフルエンザ並みの感染症でしかないはずです。

 

世界の回復には、ワクチンの開発よりも集団恐怖心を直接克服する方がはるかに重要という気がします。