PECHEDENFERのブログ

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DLライフタイム・ゴールドメンバーシップへの道

緑字は2021年7月に追加しました。ダイヤモンドメダリオンについてもライフタイムメンバーシップが追加されたためです。

 

デルタ航空 DL のプログラム、スカイマイルズのメンバーシップはアメリカン航空 AA と同程度に細分化されています。一方、ミリオンマイラープログラムはユナイテッド航空 UA より少し簡単で、AA より発達している水準。

 なお DL では、会員レベルは Medallion と呼びます。本記事の表題も「DL ライフタイム・ゴールドメダリオンへの道」の方がより正確です。

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基準

DL もミリオンマイラープログラムですが、100万、200万、300万、400万マイル到達で得られる特典はライフタイム・メダリオンステータス以外には荷札ぐらいです。

 スカイマイルズでは、毎年 Medallion Qualification Miles(MQM, 搭乗マイル×積算率)と Medallion Qualification Dollar(MQD, 航空券購入金額)で次年のメダリオンが決まりますが、

ライフタイム・ゴールドメダリオンは、通算200万MQMの搭乗

が必要です。物差しを共通にしたことで、シンプルになっています。

 

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なお、他のライフタイム・メンバーシップに関しては、

ライフタイム・シルバーメダリオンは、通算100万MQMの搭乗

ライフタイム・プラチナメダリオンは、通算400万MQMの搭乗

ライフタイム・ダイヤモンドメダリオンは、通算600万MQMの搭乗

が必要です。プラチナも相当大変ですが、ダイヤモンドの 6百万マイルはおそらくこの種のライフタイムプログラムで最も高い基準。闘志がわきませんか?

 

100万マイルから、400万マイルまで異なるライフタイム・メンバーシップが得られる点は、UA と同じ。しかし UA の特典の方が、一段階以上優れています。一方、UA の Million Miler プログラムは UA の搭乗だけが問題になり、MQM がスカイチーム全社の搭乗で得られます。

 

なおスカイチーム内の会員レベルは、

Silver Medaillon:EL、Gold Medallion:ELPL、Platnium Medallion:ELPL

Diamond Medallion:ELPL

です。これらの基準に達成後、デルタ航空を利用しないなら、ゴールドでもプラチナでも差がありません。

 

どのぐらい大変か

毎年更新されるメダリオンメンバーシップの基準となる MQM と比較すると、そのメンバーシップを恒久化するのに何年の維持が必要になるか計算できます。

ライフタイム・シルバーメダリオン:40年

ライフタイム・ゴールドメダリオン:40年

ライフタイム・プラチナメダリオン:54年

ライフタイム・ダイヤモンドメダリオン:48年

となります。ゴールドメダリオンについては、アメリカン航空のプラチナ・メンバーシップと同じです。それぞれスカイチーム ELPL の一番下、ワンワールド Sapphire という点も一致しています。JALANA に見ることができる横並び体質は、アメリカにもありました。

 プラチナメダリオンの 54 年は相当渋く、乗り続けていて到達するのはともかく、これを最初から狙うのは気の迷いだろうと思います。2021年7月に追加されたダイヤモンドメダリオンについては、少し穏やかになり48年。上に行けば行くほど加速して大変になるというよくあるパターンではなく、キリの良いMQMを設定しているということかもしれません。

 

ライフタイム・ゴールドメダリオンを短期間で獲得するのは、MQDを気にせず、なるべく早く安く多くのマイルを稼ぐということに注力することになります。

 

MQMは提携各社の搭乗によって得ることができます。数年前からデルタは提携航空会社を格付けするかのごとく、予約クラスーMQM加算率の関係に差をつけています。Core Global Airline Partners (AZ, MU, KL, KE, LA, VS, VA)は高く、フルエコノミーやプレミアムエコノミーで150%、格安エコノミーでも100%加算されます。その他の Global Airline Partners では常識的に低くなります。前者はデルタとジョイントベンチャーを行う会社ばかり。こういうメリハリはあってもよい気がします。

 

大韓航空の MQM 加算率は、デルタとの JV が決まったとたん跳ね上がりました。ICN 経由の格安エコノミーで世界を旅して、スカイマイルにつけるなんてやり方は良さそうです。例えば、決済をデルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで行い、年間150万円を KE の ICN 経由欧州便の格安エコノミーの航空券の購入に充てれば、15年ぐらいでライフタイム・ゴールドメダリオン達成するのではないでしょうか。その間はスカイマイルのゴールド会員またはプラチナ会員。200万 MQM に達したらアメックスを解約というストーリー。まあまあ無理がありません。

 

デルタで東京から GIG などへ飛ぶのも MQM 稼ぎには効果的。この路線をエコノミークラスで年間150万円使ったら、プラチナ・メダリヨン(MQM>75,000, MQD>9,000)になります。そして160万円分だったら、ダイヤモンド・メダリヨン(MQM>125,000, MQD>15,000)に達しそうです。200万マイルまでは10年ぐらいかかります。

 

日本の航空会社がスカイチームに加盟したら、また違った面が見えてくると思います。どの国でも国内線は、いろいろな面で国際線と扱いが異なりますが、ミリオンマイラープログラムでも影響があります。