PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

BAW と ITY に関する話題

日本の人口の4割にワクチン接種が完了しましたが、自治体による差は許せないほど大きくありませんか。墨田区は凄いの一言。非常時の対応能力がそもそも違うようです。

 すんなり予約して、平均より早く接種が終わったら、自分の自治体を頼もしく感じます。逆に(自治体の言とは裏腹に)いつまでたっても全く予約ができないと、住民は呆れます。隣接自治体と比べる声が、いつもより増えていることと思います。

 

東京特別区は接種完了率の一覧が公表され、巧拙が白日の下にさらされました。非情な結果はとりあえず置いておいて、おもしろい集団接種会場があることに気づきました。

 

港区 増上寺(慈雲閣)、虎ノ門ヒルズフォーラム、東京アメリカンクラブ

文京区 東京ドーム(文京区、新宿区、港区合同事業)

台東区 上野精養軒本店

墨田区 東京スカイツリー 

品川区 大井競馬場

渋谷区 NHK(渋谷フレンドシップシアター)

 

がそれです。広域から人を集める有名施設ばかり。長く住む区民なら、場所にすぐ見当がつきます。「あそこか」みたいな感じ。シリアスな行事なので、会場に違和感を覚える区民は少ないことでしょう。住民に身近なので区が使いやすいのか、あるいはそうなることを狙って会場が協力しているのか、どちらでしょうか。

 一方で区民以外が見ると、どこも凄みがあります。珍しい体験には違いないので、区民は「スカイツリーでワクチン打った」なんて話題にするでしょう。区の宣伝になります。「会場NHKだったわ」は、受信料支払率向上に貢献するかもしれません。ネタ的には東京ドーム、スカイツリー大井競馬場が秀逸。東京の人には増上寺、上野精養軒が強烈な印象を与えるかもしれません。

 

こういう宣伝の機会を利用できない区は、普段から特別区としての意識が低いと思います。そういえば横浜も新名所、横浜ハンマーヘッドが接種会場。この辺は上手な自治体がだいたい決まっています。住民のワクチン接種をさっさと完了する方がはるかに重要で、枝葉末節なことはどうでも良いと言われれば、確かにそうですが...。

 

Avios セール

また Avios 販売に50%ボーナスです。いつものとおり、会員へメールでお知らせが届きます。

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8月のセール。開始日を述べずにもう始まっています。


最近頻度が高いので、前回のセールがいつだったか調べてみると、7月 4日までやっていました。普通に売っていたのは 46日間に過ぎません。せいぜい年に数回だったセールをこうしょっちゅう行うとなると、いろいろ勘ぐってしまいますね。

 

しかも写真は使いまわし。

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6月のセール。

 

JAL 国内線の特典航空券に必要な Avios が増大、あまり旨味が無くなったことから、購入自体に関心を寄せる日本人は少ないでしょう。しかしながら、ブリティッシュエアウェイズが各フライトに保証する特典航空券枠を2倍にするのは良いニュース。期限が書いていなかったので、とりあえず無期限で枠を増やすのでしょう。しかし元に戻す時は、アナウンスなしに突然行いそうです。これは仕方ありませんかね。

 空席だらけなのか、現金が欲しいのか、その両方なのかよく分かりません。会社が大丈夫なのか心配になってきます。

 

AZA の後継

アリタリアをスクラップにして、イタリアが新たに創始するナショナルフラッグキャリア― ITA。いよいよ本日イタリア航空当局から航空運送事業許可(AOC)が得られる予定です。航空券を販売できるようになります。ICAO コードは ITY。最初のフライトが10月15日という予定は不変です。

Italie : la nouvelle ITA peut décoller | Air Journal

ITA, la petite sœur d'Alitalia, a enfin le droit de voler

 

ローマ-Fiumicino を本拠地都市に、とりあえずA330-200 一機で AOC を得ます。この機材はアリタリアA330-200 EI-EJN を移したものです。ITA は7機の大型機を含む52機という初期構成を考えています。アリタリアの機材(84機)の「おおよそ半分」ですが、実際のところ現在アリタリアが運航しているのは55機なので、それに合うサイズになっています。ITA は45都市に61路線を就航させる予定(2020年12月の時点)で、2021年に約2,800 人、さらに2022年に5,750 人を雇用します。アリタリアの現従業員は約11,000 人です。

 7月終わりにイタリア政府は 7億€の支援を決定しました。そして ITA は 2022、2023年に増資を行い合計 13.5億€を手にする予定です。以前政府は 30億€と言っていたので、だいぶ節約したことになります。これでアリタリアの資産も買いますが、どうなるのか見えてこないのが、アリタリアが販売した航空券とアリタリアというブランド名。アリタリアは10月15日には営業を停止しているはずですが、この日付を越えた航空券も販売しています。アリタリアという名前は一応独立した形で売るわけですが、イタリアの航空会社以外に誰が買うというのでしょう。

 

なお ITA はアリタリアのプログラム MilleMiglia を獲得することはなく、独自の顧客プログラムを計画しています。MilleMiglia 会員の引き抜きはおそらくあります。

 

パンデミックのおかげで、打破したアリタリア航空の膠着状態。イタリアの大臣がどう説明しようが、ITA がアリタリアの後継者であることは明らか。いかに

・リストラではないこと

・政府による救済ではないこと

にするのか、知恵を絞っているのがありありですね。イタリア狂騒曲も最終楽章になりました。

 

スカイチームには入るのでしょうか?昨年言及があった限りでは、いろいろな会社と提携なしは考えられないが、スカイチームはどうなるか分からないという様子でした。そろそろ続報が欲しい所。