PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

フライングブルーの特典航空券のあれこれ

 

フライングブルーが特典航空券のシステムを改良しました。またパンデミック終息期に冬という季節が重なったためか、気前がよい無料航空券が見つかるので、気がついたことを記事にまとめました。

 

最低必要マイル検索

メール案内がありました。フライングブルーは必要マイル数が地図と共に検索できるソフトを開発しました。

https://rewardsmap.flyingblue.com/en

 

今のところ機能は限られ、次の2つの使い方しかできません。

(1) 出発空港(都市)、到着空港(都市)、キャビンクラスを入力すると、必要最低マイルが表示される。

(2) 自分が使えるマイル数、出発空港(都市)名、キャビンクラスを入力すると、必要最低マイル数で特典航空券が発行できる都市名とそのマイル数が表示される。

 

現在フライングブルーは旅行日によって必要マイルが大きく異なります。機能に旅行日によるデーターが反映されるようになれば、かなり使えるソフトになると思いました。

 

なお最低必要マイル数は、距離ではなく路線で決まります。この点は、昔から変わった点だと思います。

 

実情

【1】ちなみに東京-欧州間のビジネスクラスは、最低70,000マイル、最大は700,000 マイル必要です。片道です。

 12月24日の東京からパリへのビジネスクラスを検索してみました。

成田発の AF275 が700,000マイル

羽田発の AF271 が 70,000マイル

で特典航空券が得られます。

素直に考えると航空券が高く売れるのは羽田便の方であり、成田発の必要マイルが10倍となる理由はありません。必要マイルが空き席の状況だけで決まるルーティンになっているのか、戦略的に日本人会員のマイルを吐き出させるか、フライングブルーの特典を楽しんでもらうキャンペーンのつもりなのか分かりません。

 

クリスマスイブが一人で過ごすことになってしまった方は、パリへようこそということでしょうか?パリの方が孤独感は強まると思いますが...。

 

【2】出発日が近くなると特典航空券の放出があるようです。スターアライアンスの話ですが、ルフトハンザやANAではファーストクラスの特典航空券が出発日の2週間前になると開放されるという噂があります。確かに売れ残りは会員サービスに提供、マイル債権を償却するのはひとつのやり方です。どうもフライングブルーもその方向に舵を切ったようです。

 遠い未来の日程では700,000マイル以外ではビジネスクラス特典航空券がなかなか出て来ないものの、近い日程では割と低いマイルで見つかります。

 

【3】JALとの提携が目立ちます。特典航空券の発券では自社便利用で気前が良く、幅広い提携を生かして他社の便も特典で利用できると謳いつつ、非常に多いマイルが必要だったり、滅多に他社便は予約できないというのが普通です。

 

多くは CDG-KIXエールフランス、ITM-HNDJAL です。どうも KIX 便は空いているようですね。特に12-1月は低いマイルで予約できます。

 

対策

データサイエンスの進歩により、特典航空券に必要なマイルは変動制が普通になっています。AF-KLM はシステムの開発には力を入れており、現在では欧州便ビジネスクラスは片道で

基本 700,000 マイル

最低 70,000 マイル

と10倍の変動幅となっています。JALANA は古い特典チャートを今だに使っていますが、改悪と騒がれ、顧客離れが起きることを恐れているのではなく、投資が足りないだけでしょう。

 

特典航空券では必要マイルと提供数が等しく重要ですが、フライングブルーの場合、

(1) プログラムルーチンがよく変更されるようです。

(2) 席は日程が近くなるにつれて提供が増えるようです。

という傾向はあります。(1) に関しては会員にいちいち連絡することはありません。物理的に無理です。連絡があるとしたら、会社側の意図によるプロモーション。もちろん会員の関心を保つために出血大サービスのようなこともあります。

 (2) は特定の便の席に着目すると、それがいつ特典用に開放されるのかは全く分かりません。ある程度は自動化されているはずです。今後はますます小出しになることでしょう。すると会員の立場では、日々のチェックが欠かせないということになります。

 

以前からそうですが、「得に航空券を手にする」ことに情熱がないと、今後さらにマイルで得するのはむずかしくなります。