エーゲ航空の本拠地はアテネ国際空港 Ελευθέριος Βενιζέλος。
この空港では、Schengen 域方面と non Schengen 域方面でコンコースが異なり、エーゲ航空はそれぞれにラウンジを設けています。Schengen 域のラウンジは COVID 騒動の最中に改装されました。同時期に移築、新設された Thessalonikis 空港のラウンジと同じ家具を使っています。内装の基本も同じです。
セキュリティを抜けた後、ずいぶん奥へ歩きます。ルフトハンザのビジネスラウンジを通過して、B13ゲート正面、待合スペースを挟んで逆側にあります。
小規模なラウンジです。受付を済ませると、クリスマスツリーが出迎えてくれます。今時珍しい「家庭的な」ツリーです。
高さは 120cm ぐらい。
日本のスタバ、タリーズ、クリエ、エクセシオールなどで大人気の電源付き窓側ボッチ席も10人分あります。日本の空港ラウンジでも圧倒的な人気ですが、ここはギリシャ。普通です。
なお電源が利用できるシートはあちこちにあるので、ピンチの方もここに座る必要はありません。
マガジンラックと10人掛けの長机。そして4人掛けの丸テーブル。壁は深い青から黒、ソファとチェアは白というメリハリが効いた色調。
マガジンラックは少々寂しい品ぞろえ。ただ雑誌を手にする人はあまりいません。
テッサロニキのラウンジではクリスマス仕様の飾りつけは各テーブルにありましたが、ここではまばら。片づけられたような感じです。
ラウンジ奥は大型のソファーが設置されています。ショールームのようなソファーとっスツールですが、配置に余裕がなく、おしゃれな感じからは程遠くなっています。
そんなところまで期待しては息が詰まるので、ほどほどは悪くないと思います。
昭和の重役室の家具のようなチェアがならぶコーナー。客が利用できる電源があることが確認できます。
ダイニング用だと思われるテーブルと椅子は、テッサロニキのラウンジと同じ製品。
ラウンジ最深部の壁は、JAL ラウンジでよく見かける「壁に沿った長椅子+それに沿って並んだ小テーブル」という着席コーナー。ただしテーブルには対面でチェアが必ずあります。人と一緒がラテンの基本。ボッチが生きづらい文化圏です。
食物もテッサロニキのラウンジと同じものを並べて、コスト削減。
並べ方は理屈があるようでないような感じ。ハム・ソーセージとチーズのボードは2か所にあります。ホットプレートも4点で内容はテッサロニキと同じ。チェスナッツのスープにチーズ片を入れて味わうのは、中欧から来ると少々珍しいかも。
様々な瓶詰、フルーツ、甘味が豊富。
搭乗客はパスポート不要のフライトで、日本だと国内線レベルです。それを考えると大変充実したラウンジ。国境をまたぐといっても最も長距離で 1,800 マイル。ギリシャを訪れる客の大多数は、1,000 ~ 1,500 マイル飛んで帰ります。
日本でも羽田のキャセイパシフィックラウンジは、これと比較できますか?