PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

カンタス SYD 国際線ファーストクラスラウンジ

 

シドニーと言えば、居住にも観光にも世界の英語圏住民に人気がある都市。実は天候がポイントという気がしています。

 

世界地理の上では、どの人口集積地からも遠いのがシドニーの特徴。航空会社は住民にとって重要かつ身近な存在になります。そして花形はカンタス航空。オーストラリアの旗手は、ここシドニー空港が本拠地。

 

地理的条件からカンタスは長距離便が多く、空港ラウンジを世界各地に設けています。本拠地には一番力が入ったラウンジを設置すると誰しも期待しますが、カンタスはその期待に十分応えます。

 

ワンワールド会員資格で入室できるラウンジとして 1, 2 を争うのが、International First と呼ばれるターミナル1に設けたカンタスのラウンジ。

 

そっけない入口

や、少し間が抜けた導入路

の後で度肝を抜かれる木の迫力。

インテリアが凝りに凝っています。

 

かなりの面積を給仕ダイニングに利用しています。この日の朝食メニュー。

 

空港ラウンジなので、レストランのように気合を入れて食事する場所ではありません。内容は平凡ですが、まずは良質な材料を使っています。順当至極。

 

ダイニングの左右には、趣向を凝らしたコーナーがいくつも設けられます。

天井が高いことが良い効果をもたらしているのでしょう。開放感がプライバシーの配慮と高いレベルで調和しています。この点に関しては見事です。

このラウンジも会員資格で利用するケースが多いようで、一人または二人の客ばかりでした。窓際の個人用シートで静かに過ごすか、ダイニングでほどほどに食事をするかが典型的な過ごし方。ファーストクラスを家族で貸し切って利用するようなケースはないらしく、3, 4人で使うコーナーはことごとく空いていました。

 

屋内の眺望も考慮された設計。窓際の個人シートが混んでいることはありません。

 

トイレ、シャワーなど水回り施設の前のコーナー。ここが一番開放的であり、そこに点々と座る御仁が多いように見られました。

 

このコーナーの窓と反対側は、白を基調とする天然石パネルの壁にミラーの扉。清潔感を重視しましたと言わんばかりの内装。

 

シャワーのコーナー。時間帯のためかほとんどのブースが利用可能な状態です。

逆に羽田や成田のANAラウンジでは、シャワーが混雑しすぎ。異常に長い待ち時間(時には 6時間)が話題になっています。揶揄したり、出羽守する気はなくても、不思議な現象です。

 

良質な内装とインテリア。特に天然木の迫力を生かした間仕切りは、忘れられない強い印象を残します。シドニーは遠い所ですが、この空港はまた訪問したくなります。

 

力が入った空港ラウンジを利用できる点に、ワンワールドエメラルド会員の価値を感じる会員は多いと思います。この SYD 国際ファーストの他、 HKG ザ・ピア (F)、HEL プラチナウイングを訪れるとその感は強くなります。JAL の羽田、成田のファーストクラスラウンジも大変良いと思います。ラウンジで寛ぐことは経由地や航空会社を選ぶ理由にもなるので、その質は重要です。

確かにスターアライアンスのゴールド会員として旅行するより、ワンワールドのエメラルド会員として旅行した方が、サービスの質は一段高いと感じます。どちらの資格も持っていて、国際線を平等に使うような方なら実感としてご存じのはず。JAL のダイヤモンド会員や JGP 会員は、国際線を頻繁に使うなら価値が高い会員資格です。